アユモドキ展示の特別イベントが琵琶湖博物館で開催
琵琶湖博物館の水族展示室にて、「よみがえれ!日本の淡水魚コーナー」の前に、特別な展示が開催されることが決まりました。これまで約7年間の努力の末、アユモドキの人工繁殖に成功しました。この展示は、9月14日から12月24日までの間、来館者に特別に公開されます。
アユモドキとは?
アユモドキは、日本の淡水魚の中でも、絶滅の危機に瀕している種の一つです。環境省のレッドリストでは絶滅危惧ⅠAに指定されており、国指定の天然記念物でもあります。現在その生息地は、京都府亀岡市と岡山県の一部に限定されています。健康な生態系を保つためにも、その保護が急務となっています。
当館は、琵琶湖文化館時代から40年以上にわたってアユモドキを保護し続け、特に絶滅が懸念される京都府南丹市の個体を系統保存しています。近年は繁殖が難航し、2017年以降は一時的に繁殖ができなくなり、雌の個体すら見つからない状態でしたが、今年、ついに新たな雌個体が採集され、雄個体との交配に成功しました。
展示内容について
今回の展示では、繁殖に成功した幼魚が紹介されるだけでなく、アユモドキの保護に向けた取り組みも紹介されます。環境省や研究機関が連携し、保護活動が行われていることを知る貴重な機会です。また、かつて琵琶湖で生息していたアユモドキの最後の標本も展示され、過去の生息状況も学ぶことができます。
展示期間中は、訪れる人々がアユモドキの生態やその保護活動に目を向けるきっかけとなることを目指しています。また、アユモドキに関する詳細な情報や最新の保護活動について記載されたパネルも用意されており、訪れる人々にとって興味深い学びの場となることでしょう。
展示の詳細情報
- - 会期: 2024年9月14日(土)~12月24日(火)
月曜休館(特定日を除く)
- - 開催時間: 9:30~17:00(最終入館16:00)
- - 開催場所: 琵琶湖博物館水族展示室「よみがえれ!日本の淡水魚コーナー」保護増殖センター前
- - 入場料: 常設展示観覧料で観覧可能
この特別展示にぜひ足を運んで、アユモドキの保護に関する重要なメッセージを受け取ってください。未来の環境保護のために、知識を深める良い機会です。