鉄道ラウンド輸送の新たな試みとは
物流の効率化と持続可能性が求められる中、
株式会社ブルボン、不二製油株式会社、センコー株式会社、中越通運株式会社、そして日本貨物鉄道株式会社(JR貨物)の協力により、31フィート冷蔵コンテナを利用した新たな鉄道ラウンド輸送が開始されました。この取り組みは、環境負荷を軽減し、ドライバー不足といった物流の課題を解決することを目指しています。
31フィート冷蔵コンテナの活用
今回、使用される31フィートの冷蔵コンテナは、ブルボンの製品を新潟から関西へ運ぶ際に導入されます。このコンテナは、その後に不二製油の製品輸送にも活用されるとのことで、輸送効率の向上が期待されています。特に、新潟から関西への輸送は中越通運、そして関西から新潟へ戻る際の輸送はセンコーが担当し、その中で貨物部分はJR貨物がサポートします。
この相互連携により、ブルボンは復路の輸送をより有効に活用できると共に、不二製油は幹線輸送の集約とトラックドライバーの負担軽減を図ることができるのです。
社会全体を見据えた取り組み
ブルボン、不二製油、センコー、中越通運、そしてJR貨物はこんな物流網の構築を通じて、持続可能な社会に貢献しようとしています。それぞれの会社が持つ強みを活かし、相互理解と協力を基に、物流の効率化や環境配慮を推進しています。
各社の概要
- - 不二製油株式会社は、1950年に創業し、業務用食品素材を約15カ国で展開しています。「植物性素材でおいしさと健康を追求し、サステナブルな食の未来を共創します。」とのビジョンを掲げています。
- - センコー株式会社は、自動車輸送を中心に鉄道や海上運送、倉庫業務など広範囲にわたる物流サービスを提供。最新の情報技術を活かしたシステムで、顧客のSCM構築を支援しています。
- - 中越通運株式会社は1970年設立以降、顧客のニーズに応える物流システムを提供し続け、独自の物流システム開発に取り組んでいます。
- - JR貨物は、全国の鉄道ネットワークを駆使し、効率的な貨物輸送を提供。運転士一名で大量の荷物を運べる特性から、中長距離輸送においてリソースを最適化しています。
- - 株式会社ブルボンは1924年に創業。ビスケットやチョコレートなどの食品を手がけ、品質保証第一主義を掲げながら、多様な商品を提供しています。2024年には創業100周年を迎えます。
今後の展望
このように、複数の企業が協力して新たな物流システムを構築することで、持続可能な物流の実現に向けた一歩を踏み出しました。今後もこれらの会社は連携を深め、社会全体の物流課題解決に貢献していくことでしょう。持続的な社会の実現には、こうした企業間の協力が欠かせません。各社の今後の活動にも注目が集まります。