J-WAVEと光文社、新IP創出プロジェクト始動!古典名作ラジオドラマで話題沸騰
2024年末、日本のラジオ界と出版業界に衝撃が走った。人気FMラジオ局J-WAVEと老舗出版社・光文社がタッグを組み、新たなIP(知的財産)創出プロジェクトを立ち上げたのだ。その第一弾として、古典文学の名作を現代風にアレンジしたラジオドラマ『JT TIMELESS THEATER~NeoClassica』の制作が決定。2025年1月からの放送開始が発表され、大きな注目を集めている。
古典の普遍的な魅力を現代へ
このプロジェクトの背景には、時代を超えて愛され続ける古典作品の魅力を、現代のリスナーに届けるという意図がある。光文社は古典新訳文庫を出版するなど、古典文学の普及にも力を入れてきた。J-WAVEは、東京の多様な風景をサウンドで表現してきたラジオ局として知られる。両社の強みを活かし、古典作品が持つ普遍的なテーマや感動を、現代の言葉と感性で蘇らせる試みだ。
ゲーテとスティーヴンスンの名作が現代によみがえる
第一弾となるラジオドラマは、ゲーテの『若きウェルテルの悩み』と、スティーヴンスンの『ジーキル博士とハイド氏』の2作品。世界的に名高いこれらの古典作品が、現代の脚本家によってどのようにアレンジされるのか、大きな期待が寄せられている。
新進気鋭の脚本家たちが挑む、現代版解釈
『若きウェルテルの悩み』の脚本を担当するのは、2023年度フジテレビヤングシナリオ大賞を受賞した阿部凌大氏。一方、『ジーキル博士とハイド氏』は、アニメ制作会社や3DCGクリエイターとしての経験を持つ阿部沙耶佳氏が担当する。両氏は、現代の感性を持ち合わせた新進気鋭の脚本家として注目を集めている。
阿部凌大氏は、視聴者を作品に没頭させる脚本に定評がある。一方、阿部沙耶佳氏は、繊細な感情描写とコミカルな会話劇を巧みに織り交ぜる作風で知られる。それぞれの持ち味を活かし、古典作品を現代風にアレンジしたラジオドラマは、聴く者の想像力を刺激し、心に深く響く作品となるだろう。
ラジオドラマの特性を活かした表現
ラジオドラマというメディアは、言葉と音による表現が中心となる。聴く人の想像力を掻き立てる余白を残すことで、一人ひとりが自由に物語を解釈できる。この特性を活かし、多様な価値観を受け入れ、心の豊かさを再発見できるような作品を目指しているという。
今後の展開に期待
プロジェクトはラジオドラマにとどまらず、映像化や舞台化なども視野に入れている。今後、キャストや放送時間などの詳細情報も公開される予定だ。
J-WAVEと光文社の概要
J-WAVEは、1988年開局の東京を拠点とするFMラジオ局。革新的な番組編成で知られ、音楽だけでなく、都市生活者のライフスタイルや思想を発信している。一方、光文社は来年創立80周年を迎える総合出版社。女性誌から週刊誌、文芸作品、古典新訳文庫など、幅広いジャンルの書籍を出版している。両社のコラボレーションにより、新たなエンターテインメント体験が生まれることに期待したい。