品川区の保育の質向上を目指す学研の新オンライン研修サービス
株式会社学研ホールディングスのグループ企業である株式会社Gakken SEEDは、2025年9月1日から品川区の公立保育所向けに保育者を対象とした園内オンライン研修「学研せんせいサポートHOINQ」を提供します。このサービスは、品川区と包括的な協力関係を結んで進める地域活性化の一環として位置付けられており、教育および子育て支援を通じて地域課題の解決に寄与することを目指しています。
近年、保育士の求人倍率は平均を大きく上回り、保育現場では人手不足や業務の多忙さが問題視されています。厚生労働省や東京都の調査によれば、時間の確保が難しいことや職員間のコミュニケーション不足が保育の質の低下や離職につながっていると報告されています。こうした現状を踏まえ、品川区が掲げる「保育の質向上」のための研修の必要性が高まっています。
HOINQの特徴
HOINQは、「15分のスキマ時間に気づきを促す」というコンセプトのもとに構築されており、保育現場の声を直接反映した研修です。その特徴は以下の通りです。
1.
短時間で受けられる: 最短で15分で完了する研修であり、多忙な保育者が隙間時間を利用して受講可能です。
2.
ディスカッション形式: 一方通行の講義形式に加え、職員同士での「学び合い・ディスカッション」を重視しているため、研修を通じての新たな発見が期待できます。
3.
実践に即した内容: 保育の現場で頻繁に直面する困難な状況に基づいたケーススタディを通して、職員が互いに学び合う仕組みが整っています。
研修には、実践的なケーススタディが豊富に取り入れられており、保育士たちはこのサービスを利用することで、職員間のコミュニケーションを促進し、より良い保育環境を実現できると期待しています。
導入の反響
品川区の保育所では研修導入にあたり、教師同士のコミュニケーションの不足を解消できることを期待する声が上がっています。また、研修実施後には「私から私たち」という意識の変化を感じるようになったとの報告もあり、チームの一体感が高まったことが示されています。「HOINQがあると、職員同士の意見交換がしやすくなり、気軽に意見を言える環境が整いました」という評価も寄せられています。
研修内容の詳細
2025年度には全65テーマが用意されており、年齢別の子ども理解から保護者との対応、安全管理、防災、さらにはリーダーシップに至るまで、幅広くカバーしています。著名な保育の専門家たちが講師陣に名を連ねており、参加者に対する高い指導力が期待されています。
最後に
HOINQを通じて、保育者同士の学び合いが促進され、保育の質が向上することで、子どもたちが「のびのび育つしながわっこ」として成長できる環境が整っていくことが期待されています。今後は全国の保育機関へも広がりを見せる計画が進んでおり、その動向に注目です。
会社情報
品川区の保育環境が質の向上を図る中で、オンライン研修HOINQが新たな一歩を踏み出したことは非常に意味のあることと言えるでしょう。