バイク用ドライブレコーダーの利用実態と未来の可能性を探る調査結果

バイク用ドライブレコーダーの現状と意義

バイク未来総研が実施した最近の調査によると、バイク用ドライブレコーダー（ドラレコ）の装着率が約40%に達していることがわかりました。この調査は、バイクの未来を考え、新たな価値を求める目的で行われ、949名のバイク所有者が対象となりました。特に調査目を引くのは、50代以上のライダーの装着率が低いという点で、これは交通事故の発生件数を考えると対照的です。

調査結果の概要

調査の結果、主なトピックスは次の通りです：

- 約4割のライダーがドラレコを装着していると回答
- 50代以上のライダーでの装着率が2割前後と極端に低下
- 装着していない理由は「価格」が最多であること

ドライブレコーダーの重要性

ドライブレコーダーは、万が一の事故時に重要な証拠を提供する役割を果たします。特にバイクは交通弱者であるため、周囲の状況を記録することができれば、自分の立場を守る有力な証拠になります。三井住友海上火災保険株式会社の調査では、ドラレコの装着が事故を抑止する効果が認められていますが、バイクへの普及は依然として低い状態です。

年齢層による装着率の違い

調査では、20代から30代の装着率が高い一方で、年齢が上がるにつれてその数字は減少します。40代では37%程度、50代以上のライダーでは僅か20%に留まります。この傾向は年齢によって運転の安全意識が低下するのか、それともデジタルデバイスに対する理解度の差によるものでしょうか。

装着しない理由

装着しない理由として最も多く挙げられたのが「価格」で、58.5%がこれを問題視しています。「手間がかかるから」と「スペースがないから」という意見もあり、特にバイクの設計上、ドラレコを設置できるスペースが限られていることは、多くのライダーを悩ませる要因となっています。

コストに対する認識

価格に関する問いでは、「1万円未満」が最も多くの回答を得ましたが、実際のバイク用ドラレコは割高感があります。大手メーカーの製品になると、価格帯は3万円前後に加え、取り付け工賃が別途かかってきます。これに対し、バイクを運転する際にドラレコを使用すべきだと考える人は92.4%に上っており、ほとんどのライダーが導入の必要性を感じています。

今後の展望とバイク王の取り組み

バイクジャーナリストの宮城光氏が所長を務めるバイク未来総研は、ドラレコの必要性を強調しています。特に、事故処理が迅速に行えることや、証拠提供の重要性から、装着を推奨しています。現在、バイク王ではデイトナ製のドラレコ取り付け工賃がお得になるキャンペーンを実施中です。ライダーの安全を守るため、ドラレコの普及を促進する意義が今後も求められます。