中部国際空港における「ugo Pro」の実証実験
中部国際空港で、業務DXロボットを手がけるugo株式会社と、中部国際空港株式会社の共同による実証実験が実施されました。この実証実験は、愛知県の「あいちデジタルアイランドプロジェクト」の一環として行われ、警備・案内ロボット「ugo Pro」の運用可能性を探るものでした。
背景と目的
近年、空港業界ではスタッフの移動負担や、人手不足が大きな課題として浮上しています。特に広大な施設内での業務効率化が求められており、そこで自律走行型ロボットの活用が注目されています。本実証実験は、業務の効率化と省人化を図りつつ、業務品質を維持できるかどうかを確認することを目的としています。
実証実験の内容
実証実験では、出発ターミナル内で「ugo Pro」を自律走行させ、以下の業務についての活用可能性を検証しました。
1.
案内業務の代替
AIを活用した自動案内は、ターミナル内でのお客様の問合せに対して有効かを検証しました。
2.
巡回業務の補完
定期的な巡回を行うことで、スタッフの徒歩巡回を補う役割を果たす可能性を探りました。
3.
放置物や施設状況の確認
車いすやベビーカーの保管状況、ロッカールームの利用状況、さらにゴミ箱の状態を観察し、置き去りのキャリーバッグがないかも確認しました。
4.
遠隔での状況把握
撮影した画像を用いて現地に行かずに状況を確認することが可能か検討しました。
実証結果
この実証実験を通じて、いくつかの重要な結果が確認されました。
AIの自動案内や定型文による音声案内を組み合わせることで、案内業務の省人化が期待できることが示されました。
ロボットによる定期巡回や画像取得により、スタッフの移動回数を減少させ、身体的な負担軽減も予想されます。
混雑した時間帯や場所ではロボットの効率的な運用に制約が生じましたが、適切な運用方法を見出せば、有効活用の幅が広がることも確認されました。
人の目視確認とロボットの記録を組み合わせることで、業務の効率と品質が向上する可能性が明らかになりました。
今後の展開
今後、実証実験の成果と課題を基に、ugoと中部国際空港は、実用化に向けて具体的な運用方法や導入形態の検討を進めていく予定です。ugoは全国の空港が直面している問題に応じて、ロボットを用いた新しいソリューションを提供する意向を表明しています。
「ugo(ユーゴー)」とは
「ugo」は遠隔操作とAIによる自動制御を併せ持つハイブリッドタイプの業務DXロボットです。警備や点検、案内など異なる業務にカスタマイズ可能で、人手不足が深刻な領域での「人と協働するパートナー」として活用されることを目指しています。業務の効率化と持続可能性を追求しつつ、デジタルトランスフォーメーションの実現に寄与することが期待されています。
会社概要
ugo株式会社は、東京都千代田区に本社を置き、2018年に設立されました。業務内容は、ugoソリューションの提供および運用、RaaSフレームワークの開発など、多岐にわたります。公式サイトは
こちら です。