AIと人に選ばれるWebサイト設計プロジェクトの取り組み
株式会社大広のグループ会社である大広WEDOが、Laboro.AIと協力して、AI最適化を目的とした新たなWebサイト設計手法の開発に取り組むことが発表されました。このプロジェクトは、AIを活用して「見つけられ、選ばれる」Webサイトを目指すもので、特に生成AIやオントロジーを活用した手法が活きる内容となっています。
背景
近年、Webサイトのトラフィックが変化してきており、自然検索からの流入が減少する傾向にあります。この理由には、Googleが提供するAI Overviewsや、ChatGPTなどの大規模言語モデルが普及していることが挙げられます。ユーザーは、実際にWebサイトを訪れる前に、AIから情報や推薦を受けることが日常化しているため、従来のSEO対策だけでは十分なブランド接点を確保することが難しくなっています。この変化に対応し、AIに正確な情報を理解してもらうための情報構造を構築する必要が高まっています。
プロジェクトの概要
この共同プロジェクトは、次の三つのステップで進められます。
ステップ1:AIO診断
生成AIを用いて既存のWebサイトがユーザーの質問にどの程度正確に答えられるかを可視化します。これにより、AIが理解できない情報や構造のギャップが特定されます。このプロセスを通じて、正しく答えられる質問とそうでない質問を分類し、課題を明確にします。
ステップ2:オントロジーの構築
AIOで明らかになった情報ギャップを元に、概念や属性、関係性を整理して意味構造モデルを設計します。商品やカテゴリ、特徴、用途などを階層構造として定義し、必要な情報を構造化します。これにより、次の段階での構造化データへの展開準備が整います。
ステップ3:BDAIの実装
再構成されたWebサイトに大広WEDOが開発した対話AIエンジン「Brand Dialogue AI(BDAI)」を実装します。これにより、ユーザーとの対話データを蓄積し、AIの回答精度やWebサイトの構造を継続的に改善するPDCAサイクルを構築します。
検索や対話、推薦の精度が高まることで、ユーザー体験が大きく向上することが期待されます。
今後の展望
大広WEDOとLaboro.AIは、このプロジェクトを通じて、AI時代の新たな顧客体験を設計する企業を支援していく考えです。自社のWebサイトを進化させたいと考えている企業は、ぜひこの機会にお問い合わせください。
株式会社Laboro.AIは、機械学習を活用したオーダーメイド型AIの開発を行っており、これまでの経験を活かしながら、Web構造の改善に貢献できる取り組みを進めていきます。
詳細については、
Laboro.AIの公式サイトをご覧ください。