大阪の「想うベンチ」
2025-04-07 12:49:02

万博を契機に大阪の森を活かした「想うベンチ」の取り組みが始まる

2025年に開催される大阪・関西万博を機に、「想うベンチ」というプロジェクトが進行中です。このプロジェクトは、大阪府民が参加し、大阪の木材を利用したベンチを設置することで、地域の森の循環を促すことを目的としています。万博会場内に設置された3種類のベンチは、日本や世界で活躍するデザイナーによってデザインされました。ベンチには二次元コードが付けられており、そこから大阪府民が「いのち」をテーマに書いた記事やインタビューを読むことができます。この仕組みによって、座る人は自然と森やいのちについて考えるきっかけを得ることができます。

プロジェクトの背景


このプロジェクトは、万博のテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」と深く結びついています。大阪府が主体となり、「いのちの循環」を重要なテーマに位置付けています。大阪の森林は全国で約5万6000ヘクタールと少ないですが、府全体の約3分の1を占めており、地域の人々がその資源を多様に利用してきました。しかし、経済の変化に伴い、木材の需要が減少し、結果として林業が衰退しています。プロジェクトの目的は、地元の木材の利用を増やし、森林を再生させることにあります。

デザイナーとのコラボレーション


プロジェクトには、3人の有名なデザイナーが参加しています。建築やプロダクトデザインで名を馳せる佐野文彦氏、辰野しずか氏、松井貴氏の3名です。彼らは約1年前に大阪南河内の森を訪問し、地域の製材所と協力してベンチのデザインを行いました。「デザインのための樹」ではなく「樹のためのデザイン」を掲げ、樹木の特性を生かしつつ、未来を見据えた作品を生み出しました。

「想うベンチ」の特徴


完成したベンチはそれぞれ異なる特徴を持っています。Type Aのベンチは、一本の樹をそのまま活かしたシンプルなデザインで、使用するたびに変化する樹木の魅力を引き立てます。Type Bは、シミや節のある木材を活用し、その個性を際立たせることで新たな可能性を引き出しています。Type Cでは、樹木の経過を意識した形状を取り入れ、時間の流れを感じられるデザインになっています。それぞれのベンチには、同じく樹木といのちに思いを馳せる要素が盛り込まれています。

ウェブメディアの活用


各ベンチに設置された二次元コードを読み取ることで、利用者は「想うライター」として参加した約20名の大阪府民が執筆した記事や、大阪の森についての情報を知ることができます。これにより、単に座っているだけでなく、森やいのちについて考える機会が与えられています。また、府民ライターが行った取材を通じて、大阪の文化や人々の視点を見ることができます。

地域に根付く取り組み


万博終了後、このベンチは大阪各地の公共施設や学校に引き継がれる予定です。その一例として、新檜尾台小学校での設置が検討されています。これにより、単なるイベントの一環ではなく、地域のコミュニティに長く残る成果として社会に貢献することを目指しています。

この「想うベンチ」プロジェクトは、木材の循環利用や地域の活性化を図るだけでなく、大阪府民が森や命について深く考える機会を提供するものとして、注目を集めています。エイチ・ツー・オー リテイリング株式会社の尽力によって、地域と万博の両方において永続的な価値を生むことが期待されています。


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会社情報

会社名
なりわいカンパニー株式会社
住所
兵庫県神戸市中央区江戸町100高砂ビル601
電話番号
078-599-9382

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