武田医学賞2024
2024-09-12 10:06:30

2024年度武田医学賞に輝く二人の研究者の業績に迫る

武田医学賞受賞者のご紹介



公益財団法人武田科学振興財団が2024年度「武田医学賞」を贈呈する受賞者として、順天堂大学の服部信孝博士と京都大学の岩田想博士が選ばれました。今回の贈呈式は、2024年11月12日、東京のオークラで開催され、受賞者には賞状、賞牌、楯が贈られるとともに、各3,000万円の副賞が授与されます。

武田医学賞の背景



武田医学賞は1954年に設立され、今や日本医学界で最も歴史ある栄誉ある賞の一つとして認識されています。この賞は、医学や医療に対し顕著な功績を残した研究者に贈られ、これまでに141名が受賞しています。今回は、創設70周年を迎える節目の年でもあります。

受賞者の研究業績



服部信孝博士



服部博士は、順天堂大学の主任教授であり、その研究テーマは「遺伝子解析を基盤としたパーキンソン病の発症機構解明」です。1985年に順天堂大学医学部を卒業後、博士号を取得し、数々の賞を受賞しながら、パーキンソン病の研究に着手してきました。特に、1998年に若年性パーキンソン病に関する遺伝子parkinを単離した業績は特筆すべきものです。この発見は、疾患理解に大きな影響を与え、研究領域に新たな視点を提供しました。また、近年ではPDに関する新しいバイオマーカーの発見にも成功し、血液検査での診断方法の確立を目指しています。

服部博士の業績は国際的にも評価されており、多くの研究者からの支持を受け、医学界の発展に寄与しています。これまでの研究成果は、パーキンソン病のみならず神経科学全般における理解を深めることに貢献しています。

岩田想博士



一方、岩田博士は京都大学で教授を務め、その研究テーマは「膜蛋白質の三次元構造ならびに時間分解を加えた四次元構造解析の研究」です。岩田博士は長年にわたって膜蛋白質の構造解析に取り組み、医薬品開発に必要な情報を提供してきました。特に、彼が開発した新しい技術により、受容体が様々な中間状態を経て活性化する様子を観察することが可能になりました。この技術は、創薬に向けた新しいアプローチを示唆しています。

岩田博士の研究は生物物理学の分野での新たな展開を可能にし、多くの学術賞を受賞しています。彼の貢献は、日本のみならず国際的な研究の発展を支えています。

結論



2024年度武田医学賞を受賞した服部信孝博士と岩田想博士は、それぞれの分野で革新的な研究を成し遂げ、人類の健康に向けた大きな一歩を踏み出しています。二人の受賞は、今後の医学界におけるさらなる研究の奨励となることが期待されます。

武田科学振興財団の公式サイトでは、今回の受賞に関する詳細情報が提供されています。今後の医学研究における成果にも注目が集まります。


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