環境保全の新たな試み
岩手県の盛岡市に本社を構える吉田測量設計株式会社が、環境改善に向けた新たな取り組みを始動しました。県内企業として初めてSBT(Science Based Targets)認定を獲得した同社が、7月に発行された岩手県のグリーン/ブルーボンドに投資し、地域の環境保全に寄与する姿勢を示しています。
グリーン/ブルーボンドとは
グリーンボンドは、環境改善を目的としたプロジェクトに資金を提供するための債券です。また、ブルーボンドは海洋環境の保全を目的としたプロジェクトに特化した債券であり、岩手県が発行した今回のボンドは、再生可能エネルギーの導入や海洋環境の整備に使用されることになっています。具体的には、河川改修や漁場内のガレキ撤去、防波堤の整備などがその対象です。
吉田測量設計の環境保全への取り組み
創業以来、自然環境に配慮した技術や工法を重視してきた吉田測量設計。この度のSBT認定は、温室効果ガスの削減を科学的根拠に基づいて行うことを目指しています。例として、2030年までにCO2排出量を現在の58%まで削減する計画を立てています。これまでの目標設定により、毎年11.3トンずつの削減を進める方針です。
新たな移動手段の導入
さらに、吉田測量設計では、社用車に電気自動車(EV)を導入しています。日産のSAKURAを2台すでに運用しており、今後はガソリン車からEVへの切り替えを進めるとのこと。この動きは、エネルギー効率の改善のみならず、温室効果ガスの排出削減にも直結します。
LED照明での省エネ実現
また、本社の照明をすべてLEDに切り替えたことで、消費電力が従来の蛍光灯の約1/3にまで減少し、温室効果ガス排出量も約80%削減することに成功しました。この取り組みは、企業の環境負荷を軽減するための具体的なステップとなっています。
東日本大震災からの復興
2011年に発生した東日本大震災の影響は今も続いており、環境保全はその復興プロセスにおいて欠かせない要素となっています。吉田測量設計は、この地域をより良い未来へ導くために、SDGs債券などに積極的に投資し続けています。これにより、地域社会の自然環境を守りつつ、持続可能な発展を目指していく方針です。
吉田測量設計の企業紹介
株式会社吉田測量設計は、岩手県盛岡市に本社を持つ総合建設コンサルタントで、測量や建設コンサルティング、アセットマネジメントなど幅広い業務を展開しています。震災復興や国土強靭化への対応を通じて、「信用できる技術集団」としての地位を確立し、これからも地域のために貢献し続けます。
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公式ウェブサイトをご覧ください。