テラチャージと日野市が手を組んだ意義とは
2024年11月28日、東京都の日野市で、電気自動車(EV)向け充電サービス「テラチャージ」を展開するTerra Charge株式会社(以下、テラチャージ)と日野市は、「日野市とテラチャージ株式会社の持続可能な地域づくりに関する協定」を締結しました。この協定は、日野市内の公共施設に急速充電器を設置し、さらに災害時には無償で開放することを目的としています。
充電インフラの重要性
近年、2050年のカーボンニュートラルの実現に向けて、EVの普及が加速しています。経済産業省が2020年までに30万口のEV充電器を設置する目標を掲げ、東京都もまた「ゼロエミッション東京戦略」に基づき2030年までに急速充電器を1,000基整備する方針を打ち出しています。特に日野市は、令和4年度に「気候非常事態宣言」を発出し、気候変動対策を本格的に進めています。加えて、気候市民会議からの提言も反映し、充電インフラの整備が重要視されているのです。
協定締結の背景
今回の協定締結式には、日野市長の大坪冬彦氏とテラチャージの自治体営業グループ責任者である本田泰寛が出席。大坪市長は「交通による二酸化炭素削減は、気候変動対策において欠かせない」と語り、EVの普及とそれを支える充電インフラの整備の重要性を強調しました。特に、災害時に充電インフラが非常用電源として活用できることは、地域の防災力を向上させる上で大きな意義があります。
地域づくりに向けた具体策
テラチャージでは、利用者側の初期投資や運営費用を不要とすることで、日本全国でEV充電設備の設置を進めています。本協定に基づいて、日野市内の公共施設に急速充電器を設置する予定で、以下の3つの施設にそれぞれ1基ずつ設置されることになります:
1.
日野市市民の森ふれあいホール
日野本町6-1-3
2.
七生公会堂
三沢3-50-1
3.
日野市立南平体育館
南平4-23-1
設置予定の充電器は、50kW出力のモデルで、EVユーザーにとって利用しやすい環境を整えることを目指します。
テラチャージのサービス特徴
テラチャージは、モバイルアプリを通じて充電スポットの検索や料金の決済が可能なサービスを提供しています。アプリのダウンロードも簡単で、3分で利用登録が完了します。また、24時間対応のコールセンターも設置されており、顧客サポートも万全です。
この協定により、日野市はカーボンニュートラルシティを目指し、テラチャージとの連携を通じてさらに充実したEV充電インフラを地域に提供していくことが期待されています。
最後に
テラチャージと日野市の協力関係は、EV充電インフラの拡充だけでなく、地域の持続可能な発展や防災力の向上にも寄与するでしょう。今後ますます増えていくEVの普及を見据えながら、双方が協力し合うことで、日野市が持続可能な社会を実現するための重要な一歩を踏み出したと言えます。私たちも、この取り組みに注目し続け、地域の環境づくりに貢献していきたいと思います。