金型管理の進化
2022-09-30 15:12:53

金型管理のデジタル化を推進!新システム「Dr.型管Cloud」登場

企業の枠を超えた金型管理を実現する「Dr.型管Cloud」



株式会社シー・アイ・エム総合研究所が新たに発表した「Dr.型管Cloud」は、金型管理システムの新しい形を提示する製品です。金型製造業界で既に500社以上が導入している、個別受注生産向け生産管理システム「Dr.工程Family」を展開してきた同社ですが、今回の新製品は従来の「Dr.型管」を大幅にバージョンアップしたものです。

新しい型取引のルールとその背景



最近、産官学が一体となり「型取引の適正化推進協議会」を設立し、金型を使用する全事業者を対象とした新しい取引ルールが策定されました。このルールのもと、不要な型の廃棄、型の保管にかかるコスト、そして型管理のマニュアル整備などが進行しています。しかし、実際のところ、メーカーやサプライヤー、協力会社間の情報共有が困難なため、金型の情報管理が思うように進まない現状も見受けられています。このような課題を解決するために、シー・アイ・エムはその豊富なノウハウを駆使し、関連企業全体の利益に寄与する製品の開発に取り組みました。

「Dr.型管Cloud」の特長



「Dr.型管Cloud」は、金型の基本情報及び保全情報を一元的に管理できるシステムです。この製品は、金型貸手側企業(主にメーカー)と、金型を使用している借手側企業(サプライヤーや協力会社)との連携を強化し、金型の所在管理やショット数、メンテナンス時期などを効率的に管理できる仕組みを提供します。これにより、金型管理をデジタルトランスフォーメーション(DX)によって一新することを目指しています。

ユーザーは貸手側企業が本システムを導入し、借手側企業に情報を開放することで、企業の枠を超えた協力関係を築くことが可能になります。

さらに、本製品はアマゾン ウェブ サービス(AWS)上に構築されており、PCのブラウザを使用してアクセスできるWebアプリケーションとして提供されます。多様なデバイスに対応するマルチプラットフォーム対応の開発フレームワークを採用しており、利用者のニーズに応える形でAndroidやiOS等への接続も可能です。また、セキュリティ面にも配慮されており、SSL暗号化通信を基本とし、企業のセキュリティポリシーに応じたVPN接続も対応可能です。

今後の展開



「Dr.型管Cloud」は、2022年11月にプレリリースし、2023年2月には正式にリリースされる予定です。さらに、2022年10月5日からはインテックス大阪で開催される「第25回 関西 ものづくり ワールド/設計製造ソリューション展」にも出展されるので、実際にその目で効果を確かめることができます。

これからの金型管理の在り方が大きく変わることを期待される「Dr.型管Cloud」。金型製造業界の新たな情報管理の形が、今後どのように広まっていくのか注目です。詳細な情報は、両社の公式Webサイトにて随時更新されるので、チェックしてみてください。

会社情報

会社名
株式会社シー・アイ・エム総合研究所
住所
東京都目黒区下目黒1-6-20明治安田生命ビル6F
電話番号
03-5745-1181

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