ヤマモリがベトナム進出
2025-04-15 10:45:01

ヤマモリ株式会社、ホーチミン市にベトナム法人を設立し本格的な販売を開始予定

ヤマモリ株式会社、ホーチミン市に新法人を設立



総合食品メーカーのヤマモリ株式会社が、 2025年5月を目指しベトナム・ホーチミン市に新たな法人「Yamamori Vietnam Co., Ltd.」を設立します。この取り組みは、同社の第二の海外販売拠点として注目されています。

設立背景:海外進出の先駆者



ヤマモリは1988年に、当時海外進出が珍しかった食品業界においてタイにまず進出しました。タイでは、加工食品や日本醤油の製造を行い、日本食の市場が成熟する黎明期から成長を見込んで活動を続けてきました。タイは現在、親日的な国民性も相まって、日本食レストランが多数存在する国となり、ヤマモリの先行投資は功を奏しました。これにより、1970年代以降のアセアン市場において、日本食が急速に広まる基盤を築いてきたのです。

ヤマモリの販売戦略



会社の現地法人であるYamamori Trading Co., Ltd.は、2024年度の実績として908百万バーツの売上を記録しています。これは現地取引のみの数字であり、いかにヤマモリがタイ市場に根付いているかを示しています。現地に製造工場を持つことで、顧客の細かなニーズに迅速に応える柔軟な販売戦略を展開しています。

多様な調味料のOEM生産や、日本での取り扱いが少ない商品群、さらにハラール及びコーシャの認証取得により、様々なニーズに応えています。このように、タイを拠点にした販売網が構築されており、ASEANを超え中東やEU、オーストラリアなど20カ国以上に販路を広げているのです。

ベトナム市場の魅力



ベトナムの進出は、現地での日本食に対する需要を見越してのものです。調査によると、ベトナムでは内食率が高く、外食は月に2〜3回利用する人が多いとのこと。外食市場では越南料理が主流ではありますが、日本食も人気を集めています。また、社会進出が進む女性にとって、調理を時短できる食品の需要も高まっています。

ベトナムの人口は約1億人であり、特に30-44歳の年齢層が多く、市場としてのポテンシャルが大いに期待されています。しかし、数年後には高齢化が進行する見込みで、質の高い消費や健康に対する意識が高まるでしょう。このような変動を考慮した上で、ヤマモリは現地向けに特化した商品を開発し、3年以内の黒字化を目指しています。

新規法人設立に向けて



Yamamori Vietnam Co., Ltd.の設立を4月に予定しており、日本人の代表者が駐在することによって現地企業との繋がりを深め、販売網を広げることが狙いです。
これにより、日本食の輸入販売だけでなく、現地ニーズに対応した製品の供給も可能になります。将来的には、ベトナム市場に合わせた幅広い食品供給の展開が期待されます。

最後に、ヤマモリは1889年の創業以来、「本物感」と「おいしさ」を追求し続けており、海外市場でも大きな感動と笑顔を創出するブランドであり続けるでしょう。


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会社情報

会社名
ヤマモリ株式会社
住所
三重県桑名市陽だまりの丘6-103
電話番号
0594-33-3860

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