Nobi for DriverとMAMORINUによる物流業界の安全イノベーション
株式会社enstemは、NIPPON EXPRESSホールディングスの支援を受け、日本通運で「Nobi for Driver」と「MAMORINU」という安全・健康管理ソリューションの大型実証実験を開始しました。本プロジェクトは、物流の現場におけるドライバーや作業員の健康と安全を確保するための新たな試みです。
1. 取り組みの背景
近年、ドライバーや作業員に共通する「健康起因リスク」が顕著になってきています。従来の健康管理手法では、このリスクに対応することが難しくなっています。そこで、業務に従事する人々の健康状態をリアルタイムで検知し、事故や労働災害のリスクを軽減する手法が求められているのです。
2. 具体的な取り組み
このプロジェクトでは、数百台のウェアラブルデバイスを用いて、ドライバーの生体データをリアルタイムで取得し、異常を早期に検知できる体制を構築します。特に「Nobi for Driver」は、運転中のストレスや疲労を評価することで、安全運転を支援します。一方、「MAMORINU」は作業者の健康状況を可視化し、チーム全体での安全管理を支援します。
このプロジェクトのスケールは国内物流業界で最大級であり、特定の拠点に焦点を当てた実証実験としても画期的です。
3. 人々の健康を「見える化」する意義
本プロジェクトの重要な点は、健康状態を可視化し、日々の業務に組み込むことで、従業員の安全意識を高める点です。移動負荷(ドライバー)と作業負荷(作業員)という異なる背景に合わせた新しいアプローチは、物流の枠を越え、製造や建設など他の業種にも有用な展開が期待されます。
4. 今後の展開
今後は実証実験の結果を元に、NXグループ内でのさらなる展開を目指し、全国の物流、製造、建設業界との連携を推進していく予定です。株式会社enstemは、全ての働く人が安心して働ける未来を目指し、健康・安全分野におけるイノベーションを加速させていきます。
5. 導入されたサービスの詳細
Nobi for Driver
ウェアラブルデバイスを通じてドライバーの生体情報を把握し、身体的異常や疲労の兆候をリアルタイムで検知して、健康的な運転をサポートします。
MAMORINU (マモリヌ)
工場や倉庫などで働く作業者の健康データを可視化し、異常兆候を早期に発見することによって、業務全体の安全性を向上させます。
6. 会社情報
株式会社enstemは、東京都中央区に位置し、現場向けの健康・安全管理ソリューションの提供を行っています。公式ウェブサイトも充実しており、最新の情報を発信しています。
この取り組みが物流業界にどのような影響を与えるのか、今後の進展に注目が集まります。