地域に根ざした医師会のがん対策を紹介するシンポジウム
日本医師会は5月25日に「がん対策~予防、医療、共生~」をテーマにしたシンポジウムを開催しました。このイベントの目的は、地域医療を支える医師会の活動を国民に知ってもらうことです。シンポジウムはハイブリッド形式で行われたため、参加者は会場に加え、オンラインでもその模様を視聴することができました。
シンポジウムの模様は、日本医師会の特設サイトや公式YouTubeチャンネルで公開されていますので、ぜひ多くの方にご覧いただければと思います。イベントの内容は3つのセクションに分かれており、各地の地域医師会による取り組みが詳しく紹介されました。
基調講演とイントロダクション
シンポジウムは、厚生労働省の基調講演からスタートしました。この講演では、がん対策に関する日本の立場や行政の役割について説明されました。その後、日本医師会の黒瀬巌常任理事によるイントロダクションが続き、セクションごとの講演が始まりました。
セクション1:予防に関する取り組み
最初の講演は「予防」をテーマに、日本各地の都道府県医師会が行っている取り組みが紹介されました。特に注目されたのは、がん検診や生活習慣指導を目的とした巡回活動、さらには子宮頸がんワクチン接種の啓発・普及活動です。これらは、地域住民の間でがんの早期発見を促すための重要な取り組みです。
セクション2:医療におけるがん対策
続く講演では、「医療」に焦点を当て、医師会共同利用施設でのがん検診や早期発見の取り組みについて報告されました。また、県医師会とがん拠点病院の連携も重要なテーマとして取り上げられ、地域医療のネットワーク強化が議論されました。
セクション3:がんと共生するために
最後の講演は「共生」に関するもので、県医師会が行っているアドバンス・ケア・プランニング(ACP)の普及啓発活動について紹介されました。これにより、がん患者やその家族がより良い医療支援を受けられるようにするための取り組みがなされています。特に、地域に根ざした診療所の医師による訪問看護サービスや在宅医療の重要性も強調されました。
まとめ
シンポジウムの最後には、日本医師会の茂松副会長が総括を行いました。各講演者の取り組みが地域の健康を守る上で如何に重要かを再認識し、かかりつけ医を持つことの意義を伝えました。
日本医師会では、今後も地域住民の健康を守る医師会の活動を続けていく予定です。興味のある方はぜひ特設サイトやYouTubeチャンネルをご覧ください。また、LINE公式アカウントに登録することで、健康や医療に関する有益な情報を受け取ることもできます。お問い合わせは日本医師会地域医療課または広報課までお気軽にどうぞ。