金融庁、「顧客本位の業務運営に関する原則」改訂案を公表！顧客保護強化に向けた具体的な内容とは？

金融庁は、2024年7月2日に「顧客本位の業務運営に関する原則」（改訂案）を公表しました。この改訂案は、金融審議会市場制度ワーキング・グループがまとめた「プロダクトガバナンスの確立等に向けてー」報告書の提言を踏まえて作成されたものです。

今回の改訂では、顧客保護の強化、金融商品の販売の透明性向上、顧客とのコミュニケーションの改善などが主な目的として掲げられています。具体的には、以下の点が変更点として挙げられます。

顧客への説明義務の強化: 顧客に対して、金融商品のリスクや特徴をより明確かつ分かりやすく説明することが求められます。
販売プロセスにおけるコンプライアンスの徹底: 金融機関は、顧客のニーズや状況を十分に理解した上で適切な金融商品を販売する必要があります。
顧客とのコミュニケーションの改善: 金融機関は、顧客との継続的なコミュニケーションを図り、顧客からの意見や要望を積極的に聞き取る必要があります。
顧客保護のための体制強化: 金融機関は、顧客保護のための体制を強化し、顧客からの苦情や相談への対応を迅速かつ適切に行う必要があります。

金融庁は、今回の改訂案について、パブリックコメントを募集し、広く意見を聴取する予定です。パブリックコメントの募集期間は、2024年7月2日から8月1日までで、意見はインターネットを通じて提出することができます。

金融庁は、今回の改訂案を通じて、金融機関が顧客本位の業務運営を徹底し、顧客の保護を強化していくことを目指しています。