作州絣復活!東京初展示
2016-01-29 19:26:10

伝統の技が息づく!岡山「作州絣」が東京で初展示販売会

伝統の技が息づく!岡山「作州絣」が東京で初展示販売会



岡山県北部の津山市周辺で古くから織られてきた伝統の綿織物「作州絣」。昭和30年代をピークに生産量は激減し、一度は途絶えたものの、作州絣保存会の会長である日名川茂美氏らの10年以上にわたる努力により、見事に復活を遂げました。

そしてこの度、その作州絣が東京で初となる展示販売会を開催。とっとり・おかやま新橋館で、保存会会員が織り上げた約100点の作品が展示・販売されました。

展示されたのは、伝統的な着物や小物の他に、現代的な感性を取り入れた斬新な作品の数々。

岡山県倉敷市特産のデニム生地とのコラボレーションで生まれた着物「KOMA×SAKU」は、岡山の北と南を代表する藍染め木綿の融合として注目を集めました。
ウェディングドレスや子供服など、作州絣の新しい活用方法も提案され、伝統を守りながら現代へと繋ぐ試みが感じられました。

近年では、プロテニスプレーヤーの錦織圭選手がユニフォームに作州絣のモチーフを使用し話題となったことで、改めてその存在が広く知られるようになりました。

今回の展示販売会では、来場者へのノベルティとして和綿の種が配布され、作州絣への関心の高さが伺えます。綿繰り、糸紡ぎ、機織りといった工程を実演・体験できるコーナーも設けられ、伝統的な技術に触れる機会も提供されました。

作州絣の復活劇は、単なる伝統工芸の継承にとどまりません。

日名川氏は、4年間の織りの修行を経て2012年に作州絣保存会を設立。「織り人講座」を開設し、後継者育成にも力を注いできました。津山市には「作州絣工芸館」も開館しており、商品開発や普及活動など、多角的なアプローチで伝統を守り、未来へと繋いでいく取り組みが続けられています。

展示会では、来場者たちが作州絣の繊細な織りや、独特の風合いをじっくりと鑑賞。その魅力に触れた人々は、伝統の技と、未来への挑戦に感銘を受けていました。

イベント概要

開催期間: 2016年2月5日(金)~7日(日)
時間: 10:00~19:00(最終日15:00まで)
場所: とっとり・おかやま新橋館 2階 催事スペース(東京都港区新橋)
主催: 作州絣保存会
* 共催: 岡山県美作県民局

この展示販売会は、作州絣の復活と、その魅力を広く伝える上で大きな一歩となりました。伝統を守りながら、新たな可能性を模索する作州絣保存会の挑戦は、これからも多くの人々を魅了し続けることでしょう。

日名川氏をはじめとする保存会のメンバーの情熱と努力が結実したこのイベントは、日本の伝統文化の素晴らしさを再認識させる機会となりました。今後の更なる発展が期待されます。

会社情報

会社名
岡山県 東京事務所
住所
東京都千代田区平河町2-6-3都道府県会館10階
電話番号
03-5212-9080

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