セレンディップHD×JBCC共催「DXサバイバル2030」開催レポート
セレンディップ・ホールディングス株式会社(以下、セレンディップHD)とJBCC株式会社は、2025年8月27日と28日に名古屋と大阪で「DXサバイバル2030 ─ 日本企業“次の一手”の見つけ方~2030年を勝ち抜く、製造業の実践的デジタル変革戦略~」というテーマでセミナーを開催しました。今回のイベントは、製造業の未来を見据えた議論の場として、多くの関心を集めました。
会場には名古屋・大阪合わせて約80名が参加し、大きな盛り上がりを見せました。特に、講演後の交流会では、参加者同士が活発に情報交換を行い、新たなビジネスアイデアが生まれる瞬間も見られました。参加者特典として提供されたDX推進に役立つ無料診断サービスも、多くの注目を集めました。
講演内容のハイライト
セミナーのキーノートスピーカーには、アマゾンウェブサービスジャパンの山本氏が登壇し、「お客様のご要望に応えるためのサプライチェーン戦略」と題して講演しました。山本氏は、アマゾンがどのように人手不足や不効率な業務を克服してきたかについて具体的な事例を挙げて説明しました。アマゾンは、世界中にフルフィルメントセンターを展開し、日本国内だけでも70拠点以上を運営しています。その中でも、AIを活用した需要予測技術により、毎日4億以上の商品が分析され、迅速かつ効率的な配送体制が構築されていることが強調されました。
これに続く講演では、セレンディップHDの和田氏が中堅中小製造業が直面する2030年問題について語りました。人材不足や技能伝承の断絶、脱炭素対応などの課題を挙げ、単なる効率化だけではなく、自動化・デジタルトランスフォーメーション(DX)・グリーン転換(GX)を軸にした抜本的な変革が必要であると訴えました。そして、中小製造業が持つ導入済みツールを最大限に活用し、企業価値向上につなげる重要性を強調しました。
最後に、JBCCの大島氏が「2030年に向けた変革の道筋」と題して講演しました。彼は、人口減少が進む中で企業が持続的に成長するためにはクラウドへの移行とAIの活用が不可欠であると指摘しました。特に生成AIの活用によって業務の効率化が進むことや、データ活用の民主化が企業価値の向上に寄与することを現場での実践例を交えて具体的に解説しました。また、AI活用促進のための環境を整える取り組みも紹介され、実践的な変革の重要性が再確認されました。
この「DXサバイバル2030」は、日本の製造業が未来への一歩を踏み出すきっかけとなるセミナーでした。参加者は新たな戦略とインスピレーションを得て、今後のビジネスに活かしていくことでしょう。セレンディップHDとJBCCは、引き続き製造業のデジタル変革を支援し、持続可能な成長に向けた取り組みを進めていくことを目指しています。