東京都で進化する純木造マンション「AQフォレスト」が国交省から採択

極限の木造技術が実現する新しい暮らしの提案

東京都において、環境に優しい純木造マンションシリーズ「AQフォレスト」がいよいよ注目を集めています。「AQフォレスト蒲田」と「AQフォレスト大山」の2物件が、国土交通省の「令和7年度優良木造建築物等整備推進事業」に採択され、今後の建築に期待が高まっています。これらのプロジェクトは、東京都が掲げる2030年カーボンハーフ社会の実現に向けた一翼を担います。

AQフォレスト蒲田とAQフォレスト大山の詳細

AQフォレスト蒲田

この物件は純木造4階建ての賃貸マンションで、全14戸が設けられています。JR「蒲田」駅や「京急蒲田」駅、周辺の商店街とも近接しており、利便性が非常に高いです。特に特徴的なのは、住宅に不向きな形状の変形地に建設される点です。ここでは、千鳥配置という特殊な構法が採用されており、建物の強度と施工の柔軟性が向上しています。また、鉄筋コンクリート造ではなく、純木造の建築を用いることで、コストを大幅に削減し、環境にも配慮した建設が可能となっています。

AQフォレスト大山

一方の「AQフォレスト大山」は、シリーズ初となる5階建ての純木造マンションです。全10戸が予定されており、ファミリー向けに2LDKの間取りも採用されています。この物件は文教地区の角地に位置し、高い視認性と美しい街並みを実現しています。デザイン性を重視しつつ、耐力性を兼ね備えた「組子格子耐力壁」を間仕切りに用いることで、生活空間を確保しながらも素晴らしい外観を保っています。

技術の革新と木造の可能性

「AQフォレスト」シリーズの特徴は、その独自技術「AQ木のみ構法」にあります。この技術は、東京大学名誉教授の稲山正弘氏と共同で開発されたもので、一般的な木造軸組工法の利点を最大限に活かしています。これにより、耐震性や耐火性、劣化対策等級において最高等級を達成することができています。このように、高性能ながらも低コストで建設が可能になるのです。

木造マンションは、従来は「倒れやすい」「燃えやすい」とのイメージが根強くありました。しかし、カーボンフットプリントを削減するために、より環境に優しい建材として注目されている今、木造建築は新たな可能性を秘めているといえるでしょう。

未来に向けた取り組み

AQ Groupとしては、これらのプロジェクトを通じて中大規模木造建築の普及を目指しています。都心部の土地問題や街並みの課題を解決しながら、純木造のマンションが新しい都市の形を作り出す未来に期待が高まります。2050年のカーボンニュートラル社会の実現に向けて、環境に配慮した建築物を普及させることが重要です。「AQフォレスト」は、その実現をサポートする重要なプロジェクトと言えるでしょう。

純木造の未来を探索する

今回採択された2物件は、AQ Groupの取り組みの一環であり、同様のプロジェクトの第一弾として位置付けられています。木造を用いた建築がもたらす利点と、その実現に向けた新しい技術の導入は、今後の都市開発において大きな影響を与えることでしょう。

「AQフォレスト蒲田」や「AQフォレスト大山」が実現する新しい木造マンションのスタンダードは、未来の暮らしを変えるヒントになるかもしれません。これからもAQ Groupの動向に注目していきたいところです。