供給危機に立ち向かう飯田商店のサバ革新と文化継承
日本の食卓を象徴する大衆魚であるサバに、今危機が訪れています。日本国内の水揚げ量は、過去10年間で約53万トンから25万トン余りにまで減少し、供給不足が深刻化しています。市場での仕入れ価格も急騰し、1本あたり400~500円だったものが1000円以上に達するなど、2次産業を支える業者たちにとっては厳しい状況が続いています。このような状況で、飯田商店は新たな価値を創造する取り組みを進めています。
ノルウェーサバの供給危機
北東大西洋では、サバの供給状況が悪化しています。国際海洋探査委員会(ICES)によると、サバ資源量が生物学的に安全とされる基準を下回り、ノルウェーなどの沿岸国は2026年の漁獲枠を前年比約48%削減する国際合意に達しました。この影響から、世界的に供給が減少する懸念が高まっています。
日本国内の不漁とその影響
一方で日本国内でも、特に水揚げ量が多かった千葉県銚子漁港では、サバの水揚げ量が約10万トンから7500トンへと激減しています。こうした状況は生産者だけでなく消費者にも影響を与え、手軽にサバを手に入れることが難しくなっています。特に、関税や円安の影響を受ける日本の業者は、国際市場での競争にさらされています。
飯田商店の挑戦
飯田商店は、これまで日本の食文化を支えるためにさまざまな商品を展開してきました。特に「骨取り魚」は、手作業で骨を取り除くことで、子供から高齢者まで食べやすい製品を提供し、多くの家庭で支持されています。これにより、飯田商店の「無塩 訳あり骨取りさば」は楽天市場の年間総合ランキングで2年連続1位を獲得しました。
この成功は、魚離れが進む中でも、飯田商店が確立した新しい文化づくりの証です。
限りある資源を次世代に
残念ながら、現在の漁獲枠の制限に伴い、社会全体でのサバ原料の価格は急騰しています。このため、全国のスーパーマーケットやオンラインショップでも、商品が品薄になったり価格が上昇する未来が見込まれています。かつては手軽に楽しめた大衆魚が、今後は貴重な存在になってしまうかもしれません。飯田商店では、コスト削減にも努め、価格維持に取り組むものの、段階的な価格改定が不可避な状況に直面しています。しかし、私たちはただ値上げをするのではなく、次世代に向けた魚食文化の支援と新たな価値の創造を目指します。
新商品開発への挑戦
飯田商店は、銚子産の新物サバの販売を開始しました。新たに水揚げされたサバは、鮮度が高く、味わいも格別です。また、品質には強いこだわりを持ち、メーカー直販の特性を活かして、手頃な価格で高品質な商品を提供しています。これは、消費者の健康志向に応え、栄養価の高いサバを広く普及させるための重要なステップです。
飯田商店の歩みと未来
飯田商店は、明治年間に創業し、151年の歴史を持つ企業です。「食を通して幸せを届ける」という理念のもと、今後も魚食文化の振興を図り、加工メーカーとしての新たな挑戦を続けていく所存です。 私たちは、次世代が当たり前に魚を食べられる環境を守るために、日々の取り組みを強化していきます。
会社概要
- - 会社名: 株式会社飯田商店
- - 創業: 明治年間
- - 事業内容: 水産品加工販売・通信販売業
- - 公式サイト: 飯田商店公式サイト
飯田商店は、モンドセレクションで3年連続金賞を受賞したしめ鯖や、楽天市場での年間ランキング1位を誇る「無塩 訳あり骨取りさば」を通じて、消費者に愛され続けています。