KPMGが監査業務を革新
2025-08-21 12:02:19

KPMG、AIエージェントで監査業務を革新し生産性向上を目指す

KPMGがAIエージェントを導入し監査業務を変革



KPMGインターナショナルは、監査プラットフォーム「KPMG Clara」にAIエージェントを統合すると発表しました。この革新的な取り組みは、監査の質と生産性を高め、クライアントに価値あるインサイトを提供することを目的としています。全世界で95,000人の監査プロフェッショナルがこの新機能を活用し、監査業務がどのように変化するのか、注目が集まっています。

AIエージェントの特徴とは



新たに導入される「KPMG Clara AI Agents」は、データ集約型の作業を自動で行います。他のツールやデータベースと連携し、自律的にデータを集め、レビューし、文書化していくことが可能です。特に、生成AIを活用して、会計基準や内部ガイダンスに基づくナレッジ検索を実現し、情報の要約と品質レビューを効率化します。この進化された機能により、監査人は重要な意思決定に専念できるようになります。

実際には、あずさ監査法人も2026年6月期からこのAIエージェントを導入し、生成AIの活用を進める方針です。このことが、監査業務の質をどう向上させるのか、期待が高まっています。

KPMG Claraでの展開



KPMG Claraに搭載されたAIエージェントは、開示財務書類のチェックなどの業務支援を行います。それに加え、監査プロセスをより効率的に進めるためのフローチャート自動作成機能も開発されています。この機能により、AIエージェントは監査クライアントのビジネスニーズに応じてカスタマイズも可能で、さらなる効率性を実現することが期待されます。

KPMGは、2023年7月にマイクロソフトとの提携を拡大し、数十億ドル規模の投資を決定しました。これにより、KPMG ClaraのAI機能も進化し、監査業務における先端技術の活用が期待されます。

倫理的なAIの使用



KPMGはAIの活用において倫理的な使用とガバナンスを最重要視しています。AIが監査業務での信頼性の高いソリューションとして使用されるため、KPMGのAIガバナンスフレームワーク「KPMG Trusted AI」に従って開発されます。このフレームワークは、責任ある方法でAI戦略を設計し、展開するための体系的なアプローチを提供し、監査の信頼性を高めることに貢献します。

未来の監査業務



KPMGインターナショナルとあずさ監査法人は、人間とAIが協力する「人間中心のAI監査」を推進し、監査の質を向上させることを目指しています。これにより、資本市場の信頼性を強化し、監査業務の未来を切り開くことを目標としています。KPMGが提供する監査、税務、アドバイザリーサービスは、グローバルな観点から更なる進化を遂げていくことでしょう。

KPMGは、142の国と地域に275,000人以上のメンバーを持つ、監査、税務、アドバイザリーサービスに特化したグローバルなプロフェッショナルファームであり、今後も業界のリーダーとしての役割を果たし続けます。


画像1

画像2

会社情報

会社名
KPMGジャパン
住所
東京都千代田区大手町1-9-7
電話番号

トピックス(IT)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。