Lightly新SDK発表
2023-11-09 14:50:01

Lightly社、エッジデバイス向け新SDK「Lightly Edge preselection」を発表

Lightly社が新たに発表した「Lightly Edge preselection」



スイスのLightly社は、エッジデバイス上で使用するための新しいソフトウェア開発キット「Lightly Edge preselection」 SDKをリリースしました。このSDKの目的は、画像やビデオデータの冗長性を排除し、データサーバーの使用量を劇的に削減することです。

コンピュータビジョンとエッジコンピューティングの重要性


コンピュータビジョンは、カメラやセンサーから得たデータを解析し、物体を認識し理解するための技術であり、主にアルゴリズムやAIを用います。この技術を駆使するためには、エッジコンピューティングの特性、すなわち即時性と高い計算能力が求められます。しかし、多くの場合、収集した大量の画像やビデオデータは、データストレージに一括保存され、そこからAIモデルに必要なデータを手作業で選別する必要があり、非常に手間がかかります。

この過程で、保存するための巨大なストレージと、その転送にかかる帯域幅が問題となります。特に、コンピュータビジョンではテキストデータに比べて遥かに大量のデータを必要とするため、この課題はますます顕著になっています。データの多様性はAIの正確性に直結するため、特定の条件下のみで得られたデータによる偏った学習を避けるための工夫が必要です。

Lightly Edge preselectionの革新


Lightly社は、すでに自動運転やロボット開発といったプロジェクトにおいてコンピュータビジョン技術を採用しており、データキュレーションに力を入れています。「Lightly Edge preselection」 SDKは、エッジデバイス上でデータの重要性をリアルタイムに分析し、最も有用なデータを選び出すことができます。これにより、ラベル付けのコストとストレージコストを削減しつつ、AIモデルの精度を大きく向上させることが可能になります。

Lightly社の共同設立者であるMatthias Hellerは、この技術の利点について次のように話しています。「私たちのエッジSDKは、AIトレーニングに不可欠なデータを収集しつつ、不要なデータの転送やストレージコストを削減します。これは、多くのデバイスが重要な情報を生成する企業にとって特に価値があります。」

Lightly社の背景


Lightly社は、ETH Zurich(チューリッヒ工科大学)のスピンオフ企業であり、Y Combinatorからも資金を受けている企業です。彼らは自己教師あり学習テクノロジーを基盤としており、企業や研究機関が膨大な画像やビデオデータを効果的に管理し、AIモデルのトレーニングに最適なデータのみを選別するソリューションを提供しています。

さらに、Lightly社はオープンソースへの取り組みも強化しており、その一部のツールは開発者コミュニティにも広く利用されています。日本国内では株式会社チャネルブリッジがLightly社のパートナーとして、同技術を提供しています。

まとめ


Lightly社による「Lightly Edge preselection」 SDKは、エッジデバイス上のデータ処理の効率を大きく向上させる可能性を持っており、コンピュータビジョンの分野で新たな道を切り開くことが期待されています。これによって、AI開発がより迅速かつ精度高く行えるようになるのです。

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公式ウェブサイト: Lightly

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