関西エリアのマンション価格高騰、平均1億円超の物件ランキングを発表

関西エリアにおけるマンション価格の変化

最近、関西エリアではマンション価格が急騰しており、その状況は首都圏だけではなく、京都、大阪、兵庫などの地域にまで及んでいます。今回は特に中古マンションに焦点を当て、2024年以降に流通した物件の中で、平均価格が1億円を超えるものをランキング形式でご紹介します。

高騰するマンション価格

株式会社マーキュリーの最新の調査によると、関西エリアの中古マンションの平均価格はここ数年で大きく変化しました。その中でも特に目立つのが、京都市上京区にある「ザパークハウス京都鴨川御所東」で、平均価格が2億7,890万円という記録を打ち立てています。これに続く上位の物件では、平均価格が2億円を超えるものが4件もあり、さらに1億5,000万円を超える物件が17件存在します。対象物件は、流通価格から算出したものです。

京都が際立つ価格上昇率

特筆すべきは、京都エリアにおける物件の値上がり率です。例えば、「レスタージュ御池高瀬川」は新築時からの値上がり率が+346.2%という驚異的な数字を記録しています。この背景には、以前は価格が手頃だった同エリアが、近年急激に相場上昇を遂げた結果です。

地域特性の多様性

ランキングに登場する物件は、エリアによって特徴が異なります。京都府では京都御所周辺の物件が多く、兵庫県は高級住宅地の芦屋や夙川、大阪府では梅田周辺のタワーマンションに高額物件が集中しています。例えば、大阪の新築分譲タワーマンションでは、築浅であっても短期間で大幅な価格上昇が見られます。「ジオタワー新町」は+52.6%、そして「ブリリアタワー堂島」は+83.3%という高騰ぶりです。

タワーマンションの影響

高価格の中古マンションが増えている要因のひとつには、タワーマンションの存在があります。新築時に高い立地条件が考慮され、広面積プランでの供給がなされている物件が多いため、物件自体の価格も高くなります。これにより、周辺地域の不動産市場に波及効果をもたらしているのです。特にタワーマンションの新築価格が急上昇している影響で、流通価格も高まっている現象が観察されます。