大日本印刷がCDP評価で最高評価を獲得
大日本印刷株式会社(DNP)は、その環境保護への取り組みが高く評価され、国際的な非営利団体CDPが行う「サプライヤー・エンゲージメント評価」において、6年連続で最高評価のAを獲得しました。この評価は、気候変動や環境問題に対する企業としての姿勢と取り組みを示す重要な指標です。
CDPは、企業のサプライチェーン全体での温室効果ガス(GHG)排出量削減の取り組みや、サプライヤーとの協力関係を評価するために2017年にこのシステムを導入しました。DNPは、原材料の調達から製品の使用、さらには廃棄やリサイクルに至るまでのライフサイクル全てを通じて、GHG排出量の削減を進めています。
DNPの継続的な取り組み
DNPは、環境問題に真摯に向き合い、持続可能な社会を実現するための多様な施策に取り組んできました。例えば、主要なサプライヤーに対してGHG排出量削減目標を設定するように促し、サプライチェーン全体での協力を進めています。このような努力が今回の評価に結びついたと考えられます。
さらに、DNPは1972年に業界初の環境専門部署を設立し、環境配慮型の製品やサービスの開発を進めてきました。2020年には「DNPグループ環境ビジョン2050」を策定し、社員全員が環境への意識を高めるための取り組みを強化しています。
具体的な目標と成果
「脱炭素社会」「循環型社会」「自然共生社会」の実現を目指し、具体的な目標も掲げています。DNPは自社におけるGHG排出量を2050年までに実質ゼロにすることを目指し、2024年4月までにScope1+2排出量を2019年度比で46.2%削減する挑戦的な目標を定めました。また、Scope3についても同様の方針を継続しています。
これらの目標は、SBTイニシアチブにより「1.5℃目標」として認定され、持続的な成長へとつなげるための基盤となっています。2025年にはDNPのサステナビリティ関連の取り組みが評価され、「気候変動」分野で連続して最高評価Aを受け、多くの企業が挑戦する「水セキュリティ」分野でも初めてAリストに認定されました。
DNPのビジョンと未来
DNPは、持続可能な社会の実現に向けた「新しい価値」を提供し続けるために、これからも環境問題に率先して取り組んでいく姿勢を大切にしています。温暖化や水不足など、さまざまな環境課題の解決に貢献し、より良い未来を目指すその姿勢は、多くの企業や市民にとっての模範となるでしょう。
このように、大日本印刷のような企業が環境への配慮を深め、持続可能な社会を構築するために努力する姿は、私たち全員にとっても重要なメッセージです。