SCSKとキンドリル、国産メインフレームの新ソリューションを発表
2023年初頭、SCSK株式会社、キンドリルジャパン株式会社、トランスウェア株式会社、そしてスペインのBASE100, S.A.の4社が、国産メインフレームからIBM社製のメインフレーム「IBM Z」へのスムーズな移行を実現するための自動変換ソリューション「Caravel™zShift」を共同開発していることが発表されました。本ソリューションは、2026年春から提供が予定されています。
背景と課題の現状
近年、日本国内の主要メーカーが国産メインフレームのサービス終了を発表したことから、企業にとってシステム維持や後継対応が急務となっています。特に、国産メインフレームのサポート終了が迫る中、非機能要件や開発言語の互換性、運用負荷などの理由から、クラウドへの移行が困難だと感じる企業も増えています。このような状況下で、メインフレームは高い信頼性やセキュリティ、さらには拡張性を持つ基盤として、依然としてミッションクリティカルな業務において重要な役割を果たしています。
そのため、重要な基幹業務の支持体となるメインフレームからIBM Zへのモダナイゼーションは、現実的な選択肢の一つとなっており、多くの企業がその必要性を痛感しています。
Caravel™zShiftの特徴
「Caravel™zShift」は、国産メインフレーム上で動作するアプリケーション、データベース、そしてJob Control Language(JCL)を自動的にIBM Z環境に移行するためのソリューションです。この自動変換技術は、BASE100 S.A.の「Caravel™」シリーズと解析技術「Caravel™ Insight」が核となり、SCSKとキンドリルジャパンが持つメインフレームに関する専門知識を活用しています。これにより、高精度な自動変換が期待でき、移行期間の短縮を図ることが可能となります。
移行後、実運用されるシステムは、SCSKのマネージドサービス「MF+」またはキンドリルジャパンのクラウド型メインフレームサービス「zCloud」により、信頼性の高い環境で稼働します。
企業の声
SCSK株式会社の執行役員常務、小峰正樹氏は、次のように述べています。「基幹システムの刷新は、多くの企業にとって重要な経営課題です。我々は、国産メインフレームをご利用中のお客様が直面するこれらの課題に、現実的かつ最適な解決策を提供したいと考えています。この思いから、『Caravel™zShift』の開発に取り組みました。移行後のシステム運用においても、マネージドサービス『MF+』が安定稼働をサポートします。」
同様に、キンドリルジャパン株式会社の取締役副社長、入澤由典氏はこう同語ります。「メインフレームに依存しているミッションクリティカルなシステムのモダナイゼーションは、重要な課題です。この協業により、お客様の基幹システムを安全かつ効率的に移行できる手段を提供することができることを嬉しく思います。」
企業概要
SCSK株式会社
SCSKは、コンサルティングからシステム開発、ITインフラ構築、ITマネジメントまでを手掛けるITサービスの全面的な提供を行っています。近年、ITを通じた社会課題の解決に向けた取り組みを進めています。
キンドリルジャパン株式会社
キンドリルジャパンは、世界60カ国に展開するエンタープライズテクノロジーサービスのリーディングプロバイダーであり、企業のデジタルトランスフォーメーションを加速するためのアドバイザリーやマネージドサービスを提供しています。
トランスウェア株式会社
トランスウェアは、レガシーシステムに関する課題を解決するため、最新のマイグレーションテクノロジーと生成AIを活用したモダナイゼーションサービスを提供しています。BASE100, S.A.のモダナイゼーション・サービス「Caravel™」の日本総代理店でもあります。
BASE100, S.A.
スペインに本社を置くBASE100, S.A.は、レガシーシステムのモダナイゼーション・リーディングカンパニーとして、世界中の企業に効率的なソリューションを提供してきました。
この新たなプロジェクトを通じて、メインフレームの移行がよりスムーズに進行し、多くの企業が抱える課題解決に寄与することが期待されています。