宮城の酒蔵が生み出した新感覚の日本酒
宮城県の老舗酒蔵が、新しい日本酒のスタイルを提案する「水鳥記 -紅月-」を発売しました。このブレンデッド日本酒は、特に注目すべき特徴を持っています。日本酒の美味しさを追求し、長年の経験と新しいアプローチが融合した結果、完成した新商品です。
新しい日本酒の飲み方を提案
「水鳥記 -紅月-」は、愛山と山田錦の二種の酒米をブレンドした日本酒です。愛山はその名の通りきれいでジューシーな味わいが魅力ですが、山田錦はコクと香味が豊かで、その特性を生かしてブレンドしています。この組み合わせにより、より芳醇な香りとまろやかな舌触りが生み出されています。日本酒の従来のイメージを超えた新しい楽しみ方を提供しています。
音による醸造のアプローチ
さらに注目すべきは、音を利用した新しい醸造方法です。ワインに音楽を聴かせることで旨味が増すという話を耳にしたことがある方も多いでしょう。この考え方を取り入れ、タンク内にスピーカーを設置して、コラボアーティスト中村月子さんの楽曲を流しながら日本酒を醸造しました。このアプローチにより、音楽の振動が酒の成分に良い影響を与え、美味しい日本酒が生まれました。
音楽とアートのコラボレーション
「水鳥記 -紅月-」のラベルデザインには、中村月子さんと新進気鋭の日本画家丁子紅子さんのコラボレーションによる作品があしらわれています。ラベルの裏面には中村月子さんの新曲をダウンロードできるQRコードが搭載されており、酒を楽しみながら音楽も楽しむことができるという新しい体験が待っています。
商品概要
- - 名称: 水鳥記 -紅月-
- - 容量: 720ml
- - 価格: 2,500円(税抜)
この商品は、11月15日からクラウドファンディングの支援者に発送され、11月23日からは東京・下北沢のイベントにて限定発売されます。また、12月1日からは宮城県気仙沼市の直売所でも販売が行われる予定です。ただし、クラウドファンディングで売り切れた場合は直売所での販売が行われない可能性もあるため、注意が必要です。
地域活性化の取り組み
気仙沼市では1970年代から人口減少の影響を受けており、さらに2011年の東日本大震災によって地域の経済は深刻な打撃を受けました。この状況下で、老舗酒蔵は新たな挑戦として、地域外マーケットを見据えた商品作りを行えなくてはならなかったのです。「水鳥記 -紅月-」はその象徴ともいえる商品であり、音楽やアートとのコラボレーションを通じて、多くの人々に気仙沼の魅力を知ってもらいたいと考えています。
この新しいスタイルのブレンデッド日本酒は、単なる飲むものではなく、文化やアートとの融合を楽しむ商品として注目です。ぜひこの機会に「水鳥記 -紅月-」を試して、その味わいとともに新たな日本酒の楽しみ方を体験してみてください。