ステルスマーケティング規制からの1年
2023年、ステルスマーケティング(ステマ)の規制が強化され、企業の広告手法に大きな変化が起きています。この度、LIDDELL株式会社が実施した「ステルスマーケティングに関する調査 2024」を基に、インフルエンサーたちの意識とステマ依頼の実態について報告します。
調査の概要
調査は、2024年9月5日から13日までの間に、LIDDELL INFLUENCER WORKSPACE(LIW)に登録しているインフルエンサー250名を対象に行われました。彼らのフォロワーは平均約3万で、男女比は男性10%、女性90%と女性が大半を占めています。
ステマ依頼の変化
調査の結果、74.6%のインフルエンサーが、規制後に広告依頼の方法に変化を感じたと答えています。具体的には、広告表記を明記する依頼が増え、ハッシュタグの使用が強く求められるようになったとされています。「#PR」を付けることが義務化され、これを徹底するように指示されるケースが多く見受けられています。
これに伴い、下書き提出を求められることも増え、万が一誤解があった場合に修正を求められることもあるとの声があります。
悪質なステマ依頼の実態
それでも依然として、22.4%のインフルエンサーがステマ依頼を受けた経験があるという結果も出ています。悪質な依頼の一例として、広告表記を付けずに商品を宣伝するよう求められたり、提供された商品で使用していないにも関わらずその商品を使用したかのような投稿を要請されることがあると報告されています。
インフルエンサーの意識
興味深いことに、調査に参加したインフルエンサーの96.4%が「勝手にPRを付けたことはない」と回答しています。このことから、今後の業界における透明性が高まっていることが伺えます。また、85.4%はステマ規制によるネガティブな影響はなかったとしていますが、確認フローの手間をデメリットと感じる意見も少なくありませんでした。
まとめと今後の対応
ステマ規制が施行されてから1年が経過しましたが、多くのインフルエンサーが業界の健全性向上に寄与しています。リデル株式会社は、引き続きステマ防止に向けた啓発活動を行い、悪質なステマ依頼に対する相談を受け付けていく方針です。
901文字以上を超える調査結果から、インフルエンサーたちがどのように変化を受け止め、業界を適正に保ち続けているのかが浮き彫りになりました。今後もこの動向がどう発展していくのか、注視する必要があるでしょう。