グローバルユース国連大使のドイツ研修報告
公益社団法人日本青年会議所(日本JC)が主催する「JCI JAPAN グローバルユース国連大使2025」プロジェクトの一環として、8月24日から30日まで、ドイツでの研修が行われました。この研修には日本とドイツの中高生たちが参加し、80年の時を経て戦争の歴史を見つめなおし、恒久平和の実現に向けた思考を深める機会となりました。
プロジェクトの背景
「グローバルユース国連大使」は、2017年から始まった青少年育成プロジェクトで、未来のリーダーを育成し、国際社会の課題解決に向けたグローバルな視点を持たせることを目的としています。特に2025年度には、恒久的世界平和の実現を重視し、初めて日本とドイツの学生が相互に派遣されることになりました。これは、第二次世界大戦を共に経験した国家同士が、歴史の教訓を学びながら未来を見据える意義深い取り組みです。
ドイツ研修の詳細
研修期間中は、ベルリンを拠点に様々な活動が行われました。
- - Day1: 日本からドイツへの移動。
- - Day2: ベルリン市内の観光とウェルカムパーティが開催され、学生たちは初めての顔合わせをしました。
- - Day3: ベルリンの歴史的な名所を視察するスカベンジャーハント形式のプログラムで、地域の文化を身近に感じました。
- - Day4: 在ドイツ日本国大使館を訪問し、大使と意見交換を行いました。
- - Day5: オラニエンブルグ市の市長を表敬訪問し、その後ザクセンハウゼン強制収容所の見学を通じて歴史を学びました。
- - Day6: ベルリンの壁視察を行い、最終プレゼンテーションでは研修の成果を発表しました。
- - Day7: 帰国。
参加者は日本から20名、ドイツから13名のグローバルユース国連大使で構成され、多国籍チームでのグループワークを通して、平和活動への具体的なアプローチを考えました。
期待される成果
この研修を通じて期待される成果には、以下の点があります。
1. 歴史の教訓に基づいた平和構築意識の醸成
2. 多様な価値観を尊重する国際感覚の習得
3. 将来の外交的リーダーとして求められる発信力と協働力の向上
特に、強制収容所やベルリンの壁を訪れることで、日本とは異なる戦争や分断の歴史をダイレクトに体験し、参加者それぞれが平和の価値を再認識する機会となりました。### 今後の活動
研修後は、日本の大使たちが各地で啓発活動を展開し、2名の選抜者が11月にチュニジアで開催されるJCI世界会議に参加します。この大会では、恒久的平和実現に向けた具体的な提案が世界に向けて発信される予定です。活動報告会も11月15日に東京で開催されるので、今後の展開にもぜひご注目ください。
SNSでの発信
このプロジェクトについては、Instagramの
@jcijp_gyambassadorでも情報を発信していますので、興味のある方はぜひご覧ください。