ドローン×AIで農業GX
2024-07-18 13:50:27

ソラテクノロジー、ドローン×AIで農業GXに参入!水田の中干し期間測定で温室効果ガス削減へ

ドローンとAIで農業の未来を変える!ソラテクノロジーが水田の中干し期間測定事業を開始



愛知県名古屋市に本社を置くSORA Technology株式会社(以下、ソラテクノロジー)は、ドローンとAIを活用した水田の中干し期間測定事業に本格参入しました。この事業は、北海道北広島市の北日本スカイテック、札幌市のスマート農業共同体、東京農業大学地域環境科学部生産環境工学科岡澤宏教授との共同プロジェクトとして、2024年6月にスタートアップ・エコシステム構築支援を行う「STARTUP HOKKAIDO」が主催するオープンイノベーションプロジェクト「Local Innovation Challenge HOKKAIDO」に採択され、北海道岩見沢市にて実証実験を実施しました。

なぜ水田の中干し期間を測定するのか?



水田は、地球温暖化の原因となる温室効果ガスの一つであるメタンガスの発生源として知られています。日本の稲作によるメタンガス排出量は、国内の人間活動によるメタンガス排出量の45%を占めるという深刻な状況です。

水稲栽培では、稲の生育中に水田の水を抜いて乾かす「中干し」という作業を行います。中干しは、稲の品質低下や収穫量の減少を防ぐだけでなく、メタンガスの発生抑制にも効果があります。中干し期間が長ければ長いほど、メタンガスの発生量を抑制できます。

ソラテクノロジーの技術力



ソラテクノロジーは、この中干し期間の測定に、自社開発の固定翼型ドローンとAI画像認証技術を組み合わせます。固定翼型ドローンは、広大な水田を効率的に上空から撮影することができ、AIが撮影画像を解析することで、水田に水があるかどうかを判定します。1回の飛行で最大100ヘクタールを撮影可能なため、限られた時間内でも広範囲の水田を計測し、中干しの日数を正確に算出できます。

環境保全型農業の未来



ソラテクノロジーの技術は、農業における温室効果ガス削減に大きく貢献すると期待されています。中干し期間の測定を効率化するだけでなく、水田の状況を可視化することで、より効率的な水管理や農薬散布などの農業作業にも役立ちます。

実証実験の成果



岩見沢市での実証実験では、ドローンとAIを用いた水田の中干し期間測定技術の実用性と有効性が確認されました。ソラテクノロジーは、今後も技術開発を進め、農業の現場で広く活用できる技術として普及させていくことを目指しています。

関係者の声



北濱宏一氏(スマート農業共同体委員長)

「スマート農業を用いた安全な中干延長の取り組み方法を研究し、その情報を共有することで、参加する農業者の不安を解消する取り組みです。農業者の新たな収入源の確保と環境に配慮した農業の両立に貢献します。」

北濱宏一氏(北日本スカイテック代表取締役社長)

「空と人をつなぐ、明日へ」をミッションに掲げ、ドローンの現場実装を推し進めることで時代が求める、スマート技術の普及に貢献します。ドローンとAIを用いた中干し期間を測定する新しい技術の確立に向けて北海道の環境保全型農業の「これから」に取り組みます。」

岡澤宏教授(東京農業大学地域環境科学部生産環境工学科)

「メタンは二酸化炭素の25倍の温室効果をもたらすといわれています。この主な発生源の一つが水田です。日本におけるコメ作りにおいて,水管理による水田からのメタン排出抑制技術が注目されています。ドローンによる画像診断手法が適用できれば,広域的に水管理の有効性とメタン排出抑制が把握できる新たな環境保全型農業の普及につながります。」

ソラテクノロジーについて



ソラテクノロジーは、「宙(SORA)」から人の生き方に変革を」をミッションに掲げ、ドローンなどのエアモビリティによって「世界のどこでも安全で豊かな社会」を実現することを目指すスタートアップです。感染症対策や気候変動対策など、ドローンとAIを活用した社会課題解決に取り組んでいます。


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会社情報

会社名
SORA Technology 株式会社
住所
愛知県名古屋市西区那古野2-14-1なごのキャンパス
電話番号

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