CO2フリー医薬品輸送
2025-02-21 11:47:56

三菱倉庫・商事が推進する完全CO2フリー医薬品輸送の電動化

三菱倉庫・商事が取り組む電動化の未来



三菱倉庫株式会社、三菱商事株式会社、ユアスタンド株式会社の3社が、医薬品輸送のCO2排出量削減に向けて、新たな一歩を踏み出しました。2025年3月から、中型EVトラックを導入し、完全CO2フリーな医薬品輸送の実現を目指します。

EVトラックの導入とその背景



この取り組みは、三菱倉庫グループ会社であるDPネットワークが行う医薬品の輸配送業務において、環境負荷の軽減を目的としています。具体的には、埼玉県の三郷地区にEV充電設備を設置し、三菱ふそうトラック・バス株式会社製の「eCanter」を1台導入する計画です。このトラックは、3月から実際に納品先への輸配送に使用される予定です。

導入したEVトラックの航続距離や温度管理状況に関するデータを収集し、今後のさらなる導入拡大に向けた検討を行います。これにより、医薬品の適切な品質保持と物流効率の向上が期待されます。

充電インフラの整備



充電設備の導入については、三菱商事がユアスタンドとともに進めています。これには充電器の設置場所の提案や充電器の選定、設置工事、さらには充電オペレーションの提案までを含むワンストップサービスを提供しています。また、充電管理にはユアスタンドの「Yourstand for Business(YS4B)」を採用し、充電の状態やCO2削減量の管理を一元化します。

特筆すべきは、YS4Bの充電スケジュール管理機能を活用することで、電力価格の安い時間帯に充電をシフトできる点です。これにより、コスト削減にも寄与することが期待されています。

脱炭素化に向けた取り組み



EVトラックのリースは三菱オートリース株式会社が提供し、走行に必要な電力はMCリテールエナジー株式会社が再生可能エネルギーのプランを用意しています。これにより、充電から走行までのCO2排出を実質ゼロにし、医薬品メーカーが関与する物流の温室効果ガス削減に寄与することを狙っています。

さらに、三菱倉庫グループは、国際的なルート検索やGHG算出システム「Emission Monitoring Cargo Route Finder」、CO2可視化・削減サービス「MLC Green Action」などを通じて、流通過程全体での温室効果ガス削減にも取り組んでいます。

商用モビリティの電動化



三菱商事は、脱炭素化が求められる物流やタクシーなどの商用モビリティ領域に向けても、エネルギーマネジメント、フリートマネジメント、バッテリーマネジメント、再生可能エネルギーを組み合わせたソリューションの開発を進めています。このように、商用モビリティの電動化と脱炭素化を推進することで、持続可能な社会の実現に寄与しています。

ユアスタンドの役割



ユアスタンドは2018年に設立され、「移動をもっとクリーンに」をミッションに掲げています。これまで「基礎充電」を中心としたEV充電インフラ事業を展開しており、2023年からは法人向けEV充電ソリューションを提供しています。ソフトウェアを利用した多機能な充電管理から、顧客ニーズに基づく充電設計及び施工までを手掛けています。

この三社の連携による新たなEV輸配送体制は、環境に配慮した物流を実現するための重要な一歩となるでしょう。未来の医薬品輸送がどのように進化していくのか、引き続き注目が集まります。


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会社情報

会社名
ユアスタンド株式会社
住所
東京都品川区東品川4丁目10−13 KDX東品川ビル 5F
電話番号
050-3204-4395

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