Wicleに新機能が登場
株式会社プレイドは、プロダクトアナリティクスツール「Wicle」に新たに「グループ分析機能」を導入したと発表しました。この機能は、ウェブサービスやプロダクト開発において必要不可欠なユーザー行動分析を強化するもので、特にBtoB SaaS市場において重要な役割を果たすことが期待されています。
グループ分析機能とは?
新しいグループ分析機能は、企業単位でのサービスの利用状況を可視化できるオプションとして提供されます。この機能により、SaaS事業者は特定の企業の利用状況を深く理解し、適切なカスタマーサクセス施策を展開できるようになります。従来のアナリティクスツールは個々のユーザーやイベント単位での分析が主流でしたが、企業全体の健康状態を把握するには限界がありました。
具体的には、「どの企業の」「どの担当者が」「どの機能を利用しているのか」を詳細に把握できます。これにより、カスタマーサクセスの担当者が特定企業内の利用率を確認し、改善ポイントを明確にすることができます。
利用状況の可視化
この機能では、複数アカウントを利用するなどの企業やグループ単位での行動データを自動で可視化し、企業内でのプロダクト利用状況を俯瞰できます。これにより、利用率の高いアカウントを特定したり、特定の機能がよく使われる企業を見つけ出したりすることが可能です。
特に、Wicleが提供する「ライフサイクル」や「n1行動データ」と組み合わせることで、企業全体の健康状態を定量的に把握し、プロダクト改善に向けた適切な戦略を策定することができます。
ユースケースの紹介
新しい機能にはさまざまなユースケースがあり、特に以下の3つが注目されています。1つ目は、顧客コミュニケーション支援です。企業内の主要ユーザーの行動を知ることで、定期的なミーティングでのコミュニケーションの質が向上します。
2つ目は、ファン及びチャーン要因の探索です。ユーザーを特定の条件でグルーピングし、利用機能や訪問頻度の違いを比較することで、ファン化に繋がる要因を見つけ出すことができます。
そして3つ目は、機能管理のためのデータ抽出です。特定の機能を活用している企業を可視化し、アップセルやクロスセルの機会を効率的に特定できます。
プランや料金について
Wicleは、無料のFreeプランに加え、月額10,000円から利用可能なGrowthプランやカスタマイズが可能なCustomプランを提供しています。今回のグループ分析機能は、これらの有償プランのオプション機能として利用可能です。セットアップも簡単に管理画面上で完結できます。
さらに、Wicleは、タグの設置のみでさまざまなユーザー行動の自動計測を実現します。これにより、リアルタイムでのユーザー状態把握やプロダクト改善が可能になります。
まとめ
株式会社プレイドが提供する新機能グループ分析機能は、BtoB SaaS市場において企業のニーズに応えるツールとして期待されています。さまざまなユーザー行動を可視化し、データに基づく意思決定をサポートすることで、カスタマーサクセスの向上に寄与するでしょう。興味のある方はぜひWicleの公式サイトをご覧ください。