スイセンで未来を照らす - 陸前高田の共同植栽イベント
11月4日(月・祝)、岩手県立高田松原津波復興祈念公園にて、地域住民が協力して震災遺構「タピック45」の国道45号側にスイセンの球根を植栽するイベントが開催されます。この取り組みは3年目を迎え、過去には約200mの花の道が市民の目を楽しませてきました。
今年は、国営ひたち海浜公園からの提供で3,000球のスイセンが植えられる予定で、歩道と震災遺構の間の築山が美しい花々で彩られます。
初めての方も大歓迎
このイベントは毎年多くの参加者で賑わい、特に初めて参加する方にはフレンドリーな雰囲気が魅力です。昨年よりも更に多くの皆様に楽しんでもらうため、「ばらまき植え」を行い、自然になじむ形でスイセンを植えていきます。イベントの後には、参加者同士で和やかな「お茶っこ」の時間も設けられ、持ち寄った自宅で増えたスイセンの球根を見せ合うなど、楽しい交流の場となります。
植栽詳細
- - 日時: 2023年11月4日(月・祝)9:30~11:00(小雨決行)
- - 場所: 震災遺構「タピック45」国道45号側
- - 集合場所: 道の駅高田松原駐車場(タピック45側砕石駐車場)
- - 参加費: 無料
- - 持ち物: 軍手、スコップ(持っている方)
- - 主催: 陸前高田花の会
- - 共催: NPO法人 Green Fields、高田松原津波復興祈念公園マネジメント共同体
東日本大震災を忘れないために
このプロジェクトは、東日本大震災で津波に流されてしまった国道45号沿いの市民花壇を復活させるためのものです。震災後、全国から届けられた球根や苗を植えて再生した花壇は、昨年も多くの観光客を迎えるシンボルとなりました。
公園内の花畑は、かさ上げ工事に伴う球根の撤去を経て、2022年から新たな植栽活動が開始されました。これらのスイセンは、活動に対する支援への感謝の気持ちを表すために咲き続けているのです。
国営ひたち海浜公園からの寄付
茨城県の国営ひたち海浜公園は、ネモフィラやコキアで有名な観光地であり、春には約100万本のスイセンが訪れる人々を楽しませています。震災の際には、当地の学校に卒業式用のスイセンの切り花を贈る支援活動を行っていました。今回、再び高田の地を応援するために、3,000球のスイセンを提供していただくこととなりました。
高田松原津波復興祈念公園について
この公園は、東日本大震災の犠牲者を追悼し、震災の記憶と教訓を未来に伝えていくことを基本理念としています。地域の復興に貢献し、人々の集まる賑わいの場としても機能しています。
ぜひ、皆さんもこのイベントに参加して、希望の花を共に植えましょう。未来を彩るスイセンが咲くその日を心待ちにしています。