QNX Cabinが登場
2025-01-07 11:51:12

Cloudを活用した次世代車載ソフトウェアソリューション「QNX Cabin」の発表

QNX Cabinが開く次世代の車載ソフトウェア開発



2025年1月7日、米国ラスベガスで開催される「CES」にて、BlackBerryのQNX部門は新たな車載ソフトウェアソリューション「QNX Cabin」の発表を行いました。この革新的なフレームワークは、クラウドを基盤とした次世代デジタルコックピットの実現を目指しています。QNX Cabinは、OEM(完成車メーカー)が高効率で安全にデジタルコックピットを構築するための様々な機能を提供します。

デジタルコックピットの進化を促進


デジタルコックピットは、ソフトウェア定義型自動車(SDV)の中核を担う要素であり、インフォテインメントシステムや先進運転支援システム(ADAS)など多岐にわたります。しかし、自動車のライフサイクル全体を通じて、新機能への需要が高まる中で、複雑なソフトウェアシステムを統合することはOEMにとって大きな課題となっています。QNX Cabinは、こうした課題を解決するために、開発時の非効率やサイロ化を回避し、開発プロセスを一元化します。

クラウドファーストの開発環境


QNX Cabinは、開発者がクラウド上でコードを設計し、実行できる「シフトレフト」機能を採用しています。このアプローチにより、異なる拠点のチームが共同で作業を行うことが可能になり、市場投入までの時間を短縮します。安全認証済みのQNXオペレーティングシステム上で動作するこのソリューションは、ミックスドクリティカリティ環境での開発を可能にし、重要な安全機能と消費者向けアプリの統合を実現します。

OEMとのコラボレーション強化


すでにアジア太平洋地域の主要OEMはQNX Cabinを採用しており、クラウドベース開発での効率性を追求しています。モジュール式アーキテクチャを持つこのプラットフォームは、OEMがパートナーの提供するソフトウェアや機能を活用しやすくし、自社のビジネスニーズに応じたカスタマイズを実現します。様々な入力方式にも対応しており、ユーザーとのインターフェースが向上します。

CESでのデモ展示


QNX Cabinは「CES」でデモとしても披露される予定です。Seeing Machines社との連携を通じて、ドライバーモニタリング技術との統合が実現され、ドライバーの注意力管理を支援します。また、dSPACE社のSILツールスイートを用いたデータ再生技術も紹介され、OEMメーカーのCI/CDプロセスを効率化する手法が示されます。

まとめ


QNX Cabinは、クラウドを基盤にした新しい車載ソフトウェア開発の時代を切り開くソリューションです。開発者がより安全に効率良く業務を行えるように設計されており、自動車業界の先端を行く技術革新を可能にします。QNXの取り組みは、今後の自動車体験をより良いものに変えていくことでしょう。さらなる詳しい情報は、CESブースでの実演やオンラインでの説明を通じて確認できるため、ぜひご注目ください。


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会社情報

会社名
BlackBerry Japan 株式会社
住所
東京都港区赤坂1-11-30
電話番号

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