7月の賃金指標QPIが示す日本経済の現状
2025年7月、株式会社QUICKと株式会社ペイロールが共同開発した新しい賃金指標「QPI(QUICKペイロール賃金インデックス)」の確報値が発表されました。この数値は、我々の生活に直結する賃金動向を示し、特に労働者の実質賃金に関する重要なデータを提供しています。
賃上げが続くも物価上昇に追いつかず
発表によると、賃上げの動きは続いていますが、その上昇率が物価の上昇を追い越すことはないとされています。これは、多くの労働者にとって厳しい現実であることを意味しており、実質賃金が減少していることが明らかになりました。特に、実質賃金は政府が設定した目標である「物価上昇を上回る賃上げ」が実現していないという深刻な状況が続いています。
この実質賃金の減少は、労働者が感じる生活の質を直接的に影響します。可処分所得、つまり手取り額も前年対比で2か月連続のマイナスを記録しており、家計にかかる負担はますます増加しています。これにより、家庭の消費活動が抑制される傾向にあり、経済全体に悪影響を及ぼす可能性があります。
詳細レポートの確認を
今回のQPIに関する詳細な情報は「QPI月次レポート2025年7月版」を参照することで確認できます。この報告書には、賃金指標の詳細だけでなく、今後の予測や分析も含まれています。ぜひ一度目を通し、現在の経済状況を理解するヒントにしてください。
QPI月次レポート2025年7月版はこちら
さらに、2025年8月度のデータがどのように変化するのか速報値は9月9日(火)、確報値は9月12日(金)に公開される予定です。これらのデータも注目されるポイントです。
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