JOGMECとマレーシアがレアアース資源での協力関係を構築

JOGMECとマレーシアがレアアース資源分野での協力関係を強化



2023年10月、JOGMEC(Japan Oil, Gas and Metals National Corporation)は、マレーシアの東海岸経済地域開発協議会(ECERDC)との間で、レアアースおよびその他の鉱物資源に関する協力覚書(MOC)を締結しました。この覚書は、レアアースの探査および開発に関する協力関係を構築することを目的としています。

東海岸経済地域の重要性



最近、マレーシアの東海岸経済地域(ECER)は高性能レアアース磁石に不可欠な元素、ディスプロシウムやテルビウムが豊富に含まれていることから、そのリソースのポテンシャルに注目が集まっています。特に、JOGMECが双日株式会社と共同で出資している豪・ライナス社のレアアース分離プラントが位置するパハン州は、レアアース供給チェーンを上流から中流まで一貫して構築するための重要な基盤を持っています。

実際、マレーシアのレアアース埋蔵量の約70%がこのECERに存在するとされており、この地域のリソースの管理と発展が非常に重要であることがうかがえます。

協力の具体的内容



本協力に基づき、JOGMECとECERDCは、レアアース資源に関する探査活動や資源量の評価に関する共同活動を行っていきます。また、情報交換や各ステークホルダーとの連携を強化し、ECERDCが目指す上流から中・下流にわたるサプライチェーン全体の構築に貢献する機会を創出するための議論も行う予定です。

この柔軟な協力枠組みの確立により、両者は地域の経済発展を促進させるだけでなく、グローバルなレアアース供給源の多様化にも寄与することが期待されています。

JOGMECの役割



JOGMECは、資源開発に取り組む日本企業に対して積極的な支援を行い、金属資源の安定供給と供給の多様化を目指しています。マレーシアとの協力を通じて、より持続可能な資源開発を実現し、経済成長を促進するイニシアティブを強化していく方針です。

今後も、JOGMECはマレーシアにおけるレアアースの埋蔵や開発に関する研究を進めると共に、日本国内の産業界にもその成果を還元していくでしょう。

ECERDCの役割



東海岸経済地域開発協議会(ECERDC)は、2008年に設立されたマレーシアの戦略的経済発展を目的とした機関です。クランタン州、トレンガヌ州、パハン州、ジョホール州メルシン地区を含む地域の開発を支援しており、経済成長を促進させるための様々なプロジェクトに取り組んでいます。

ECERDCの協議会の議長は、マレーシア連邦政府の首相が務めており、持続可能な経済成長のための重要な政策決定者でもあります。このような政府のリーダーシップの下、再び国際的なパートナーシップを拡大し、マレーシアの経済成長を支える地域資源の活用を図る取り組みは、今後も注目されることでしょう。

会社情報

会社名
JOGMEC
住所
東京都港区虎ノ門2-10-1虎ノ門ツインビルディング
電話番号
03-6758-8106

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