カサナレ、金融イノベーションアワードでの受賞の背景
カサナレ株式会社は、エンタープライズ生成AIソフトウェアを提供する企業で、最近「Japan Financial Innovation Award 2025(JFIA 2025)」においてスタートアップ部門の受賞企業に選出されました。このアワードは、金融業界における情報通信技術の活用を奨励するための評価制度で、多くの企業やスタートアップが参加します。
JFIA 2025の目的と概要
JFIA 2025は、金融業界内でのベストプラクティスの共有やオープンイノベーションの促進を目的としており、スタートアップ、金融機関、コラボレーションの3カテゴリで優れた取り組みが表彰されます。2024年中に発表された金融関係のイノベーション案件から、約300件が抽出され、その先進性や成長性、業界変革の可能性が審査されます。
この表彰式は、特定の関係者を対象にした会場で行われる他、オンライン視聴も可能です。2024年3月3日、OCA TOKYOで開催される予定です。
カサナレの受賞プロジェクトとは
カサナレが受賞したプロジェクトでは、三菱UFJ信託銀行との共同検証により、業務マニュアルや仕様書を生成AIが読み込み、専門部署への問い合わせ対応を自動化する取り組みが行われました。これにより対応時間の削減が実現し、2024年4月からは正式に業務利用が開始されます。具体的には、問い合わせ対応に要する時間が50%削減される見込みで、さらにこの手法を他の部署にも展開することで、年間数十万時間以上の効率化が期待されています。
このプロジェクトで開発されたのは、三菱UFJ信託専用のRAGアルゴリズムです。このアルゴリズムは、専門的な金融知識を必要とする問い合わせに対しても、高い正答率を実現し、問い合わせ応答の自動化に寄与しています。
Kasanareのユニークな特徴
カサナレは、AIを用いて企業運営の効率化と自動化を実現するソフトウェアを開発しています。このソフトウェアは、問い合わせ対応の自動化から定型文書の作成まで、企業の日常業務でのさまざまな反復作業をサポートします。独自の技術である「テクノロジーピース®」により、セキュリティの強化や多言語対応が可能で、クライアントのニーズに応じたカスタマイズが実現します。
さらに同社は、AIエージェントやRAGといった要素を標準装備しており、企業が成長できるためのAI基盤を提供しています。従来の業務を効率化することで、運用負担の軽減につながり、企業全体の生産性向上に貢献すると期待されています。
今後の展望
カサナレの取り組みは、金融業界だけでなく、さまざまなビジネス領域へと波及し、多くの企業がAI活用による業務効率化の恩恵を受けることが見込まれています。今後もその進捗を注視することで、業界全体の革新と成長に寄与することが期待されます。
公式サイトでさらなる詳細情報が公開されており、興味のある方はぜひアクセスしてみてください。
カサナレ公式サイト