弁護士向けリーガルリサーチAI「LAWBO」無償提供開始！X-Legal協会の革新的試み

弁護士の業務効率化を支援するAI「LAWBO」、X-Legal協会が日本初で無償提供開始

一般社団法人X-Legal協会は、弁護士向けリーガルリサーチAI「LAWBO」の無償提供を2023年12月13日より開始しました。これは、日本初の試みであり、弁護士の業務効率化と、ひいては国民への質の高いリーガルサービス提供への貢献を目指した画期的な取り組みと言えます。

LAWBO：弁護士の負担軽減とリーガルサービス向上を促進

「LAWBO」は、弁護士の主要業務であるリーガルリサーチを支援するAIです。LINEアプリを通じて無償で提供され、ChatGPTを活用した自然な対話形式で質問に答えてくれます。民法を初めとした法律データ100万件以上を基に、条文や判例などの関連情報を提示。高精度な回答を目指した独自の技術が採用されています。

弁護士とAIの協働：進化し続ける知的なパートナー

ただし、AI単体では専門家レベルの精度を保証することは困難です。そこで「LAWBO」は、弁護士による最終チェック（添削）をAIの学習に活かす機能を搭載。弁護士の知見を吸収し、法改正や新たな解釈への対応など、継続的なアップデートを通じて進化を遂げます。個人情報やプライバシーは厳格に保護され、倫理的な配慮のもとで学習データが活用されます。まさに「弁護士の、弁護士による、弁護士のための」AIと言えるでしょう。

今後の展開：会員間の協働とAIの民主的な進化

2024年6月30日にはLINE版サービスを終了し、ブラウザ版と、今秋にはQAサイト形式での提供を予定しています。QAサイトでは、他の会員弁護士の質問や添削内容も閲覧可能になり、AIへのフィードバックがより効率的かつ民主的に行われるようになります。会員弁護士による評価に基づいてAIの学習データが調整され、高品質なAI構築を目指します。また、質の高いデータ提供者にはインセンティブが提供され、積極的な参加を促す仕組みも導入されます。

開発チームと支援企業：AI技術の粋を集めた結晶

「LAWBO」の開発は、AI研究で豊富な実績を持つ吉田学氏を中心としたチームが担当。NTT研究所、アクセンチュアなどでAI研究に携わり、数々の受賞歴と特許取得実績を誇る吉田氏の専門知識と経験が結集されています。Microsoft Corporationの支援を受け、AzureとOpenAIを活用した開発体制も、高い技術力を裏付けています。