教育とジェンダー平等をテーマにしたイベントが横浜で開催
2025年8月20日、横浜のパシフィコ横浜にて第9回アフリカ開発会議(TICAD9)に併せたテーマ別イベントが開催されます。このイベントは、国際NGOプラン・インターナショナルが主催し、危機状況下における教育支援とジェンダー平等について議論することを目的としています。特に、長引く紛争や気候変動の影響で学ぶ機会を奪われたアフリカの子どもたち、特に女の子たちの教育保障が焦点です。
イベントの概要
本イベントでは、ナイジェリアから教育と緊急支援を専門とするプラン・インターナショナルのマーシー・チェチェット氏、そして、教育支援プログラム「Education Cannot Wait(ECW)」からの支援を受けて学校に復帰した14歳の女子生徒・ファルマタさんが来日し、その経験や変化の物語を共有します。教育におけるジェンダー平等の重要性を社会に訴えるアクティビストとして、彼女たちのスピーチはどのようなメッセージを伝えるのでしょうか。
基調講演とパネルディスカッション
参加国および国際機関の連携を促進するため、基調講演にはECWの代表が登壇。続いて、ユースによるスピーチや提言書の提出が予定されており、教育や女性の権利にまつわる議題が深堀りされます。
また、パネルディスカッションでは、教育支援の連携方法を模索し、ジェンダー平等を目指す意義が語られます。モデレーターには西村幹子氏が務め、国内外の専門家たちが見解を交わします。
サブサハラアフリカの教育課題
アフリカでは、紛争や気候変動が原因で教育機会が制限されています。2022年に開催された国連教育変革サミットでも、ジェンダー平等を教育の中心テーマに据える重要性が強調されています。その中で、特に教育へのアクセスが欠如している女子に対する支援が求められています。
ECWは、こうした現状を踏まえた人道的な支援を行う国連の基金であり、教育とジェンダーの問題に同時に取り組んでいます。これにより、女性や障がい者も含むすべての子どもたちが教育を受けられるよう、持続可能な社会への基盤を構築しています。
ファルマタさんの物語
ファルマタさんは、ナイジェリアのボルノ州出身の18歳。地域の紛争によって度々教育が中断され、彼女と家族は困難な生活を強いられてきました。しかし、ECWの「学校に戻ろうキャンペーン」を通じて、彼女は学校に復帰し、温かな学習環境での教育を受けてきました。まさに教育によって人生が変わった証です。
「教育によって私は変わった」というスピーチで、彼女は希望のメッセージを伝える予定です。この物語は、困難な状況下で教育支援の重要性を広める良い例となるでしょう。
最後に
このイベントは、アフリカにおける教育支援とジェンダー平等の重要性を広く周知する貴重な機会です。国際社会と日本が連携し何ができるかを考えるための場ともなるでしょう。ぜひ、多くの方々に参加していただきたいです。