Coohomが新しい国際連携ソリューションを発表
3DデザインプラットフォームのCoohom(クーホーム)は、2025年12月9日(火)、親会社のManycore Tech Inc.が主催する「Cool+コンファレンス」において、次世代のソリューション「GoGlobal Suite(ゴーグローバル・スイート)」を世界初公開しました。この発表は、多くの産業関係者からの注目を集めています。
Cool+コンファレンスの概要
今年の「Cool+コンファレンス」は、「フルチェーンAI変革」をテーマにした国際的なカンファレンスで、デジタル産業の未来を議論する場となりました。世界中のパートナー企業やプラットフォーム事業者、ブランド、開発者などが集まり、業界のトレンドや課題について意見を交わしました。、その中でも特に注目されたのが「GoGlobal Suite」の発表です。
「GoGlobal Suite」は「China Plus One」の時代における企業の国際連携の課題を解決するための統合ソリューションとして位置付けられています。Manycore Techの上級副総裁である陳卓(Chen Zhuo)氏は、企業が直面する問題に対して、このソリューションがどのように貢献できるかを詳しく説明しました。
GoGlobal Suiteの特長
1. デジタルでの統合
「GoGlobal Suite」は、海外市場に挑戦する企業の「設計、製造、流通、運営」をデジタルで一元管理するワンストップソリューションです。中小企業でも、世界標準の運営が可能になることを目指しています。しかし、海外進出においての最大の障壁は、生産拠点の分散だけではありません。国境を越えた協働モデルの不足が大きな問題として浮上しています。
2. 見えない摩擦の解消
実際、多くの企業が直面する問題は多岐にわたります。例えば、モデルライブラリは多言語に対応しておらず、海外のデザイナーが苦労することになります。また、ソフトウェアの違いからカタログやデータの管理が煩雑になり、デザイン案のサプライヤーとの連携が困難を伴います。このような場面で「GoGlobal Suite」は、業界初の統合ソリューションとして、見えない摩擦を解消してくれます。
3. 複数の機能
GoGlobal Suiteの中核機能は大きく分けて三つあります。
- グローバル共通のデータベースを持ち、多言語でリアルタイム同期が可能で、アクセス権の一元管理を通じてデータのサイロを解消します。
- 設計段階で生産ルールを自動検証し、納期や精度の向上を実現します。
- 中国ブランドと海外工場とのクロスボーダー連携や多国籍チームでの協働を促進し、ERP/MESとの深いAPI連携を実現します。
今後の展望
陳卓氏はこの発表を通じて、今後も「グローバル視点とローカル深耕」を軸に、多言語対応の拡張や様々な業務シナリオへの最適化を推進する意向を示しました。これにより、海外市場における新たな共創の場を築き、産業全体のデジタル変革を加速させることを目指しています。
会社情報
Coohomは2011年に設立された企業で、AIと独自のGPUクラスター技術を駆使したリアルタイムシミュレーションなどを提供しています。世界中の家具メーカーや小売業者に向けて、3D空間の設計と業務効率を支援しています。
「GoGlobal Suite」は、特に中小企業が世界市場での競争力を強化し、効率的な運営を実現するための重要な鍵となるでしょう。