三木工業が受賞したキッズデザイン賞の魅力とは？

受賞作品「折りたたみ式おでかけ兼用避難車スリム・6輪」とは

三木工業株式会社が開発した「折りたたみ式おでかけ兼用避難車スリム・6輪」が、第19回キッズデザイン賞を受賞しました。この賞は、子ども達の安全性と快適さに配慮した製品を選出するもので、三木工業が開発したこの避難車は、特に災害時における機動性や使いやすさの面で高く評価されました。

特徴とデザイン

この避難車は、災害時に園児を乗せて避難するために設計されています。普通の車幅は約80cmですが、「スリム・6輪」はその名の通りスリムなデザインで、車道側にはみ出さない工夫が施されています。この設計により、狭い道や混雑した場所でも安心して使用でき、すぐに避難を行うことが可能です。

なお、普段は1歳の園児を乗せてお散歩に出かける車としても利用できます。これにより、教育機関における日常の活動と非常時の対応を両立させています。

安全性の追求

「スリム・6輪」は、特に安全性を重視して設計されており、ブレーキワイヤーはフレーム内に隠されているため、子どもが触れることがなく安心です。さらに、両手でしっかり掴めるデザインにより、揺れが少なく安定して座っていられます。このような細やかな配慮が、保護者や教育者からの高評価につながっています。

子どもの心を考えた設計

また、子どもたちが向かい合わずに1列に並んで乗れる構造になっているため、ケンカが起きにくいという点も評価されています。普段の使用時から非常時まで、安心して使用できる道具として人気を集めているのです。

キッズデザイン賞の意義

キッズデザイン賞は、2007年に設立され、子どもたちが安心して暮らす環境を創出することを目的としています。この受賞は、三木工業が努力してきた安全で使いやすい製品作りの結果と言えるでしょう。教育現場にとって、信頼できる製品を提供することは非常に重要であり、そのニーズに応え続ける三木工業の姿勢が評価されています。

三木工業株式会社の歴史

三木工業は1950年に創業され、長い歴史を持つメーカーです。当初は自転車のハンドルなどを製造していましたが、1958年からは教育施設向けの製品にシフト。現在では、保育園や幼稚園向けの様々な備品を企画・製造しており、「未来を担う子どもたちのため、安心・安全な製品を提供する」ことを企業理念に掲げています。