さとのば大学と日本財団ボランティアセンターが連携協定を締結 - 学生のボランティア活動を推進
地域を旅する大学「さとのば大学」を運営する株式会社アスノオトは、7月1日に公益財団法人日本財団ボランティアセンターと学生ボランティア活動推進に関する協定を締結しました。市民大学としては初めての協定締結となります。
さとのば大学は、キャンパスを持たず、地域に暮らしながら実践するプロジェクト学習を軸に置く新しいスタイルの大学です。全国15地域と連携し、学生は1年間ずつ地域へ移り住み、地域課題解決に挑みます。
今回の協定により、さとのば大学の学生は、日本財団ボランティアセンターの支援を受けながら、地域でのボランティア活動をより積極的に行うことが可能になります。
さとのば大学におけるボランティア活動
さとのば大学の学生は、地域に密着した生活を送る中で、自然災害や復興問題など、様々な社会課題に直面する機会があります。
例えば、宮城県女川町や福島県南相馬市など、自然災害の被災地となった地域では、学生は地域住民と共に復興支援活動に参加したり、地域の歴史や文化を学ぶことで、社会課題への理解を深めています。
また、2023年の能登半島地震後には、石川県七尾市に滞在する学生が復興まちづくりに携わったり、宮城県女川町に暮らす学生が能登半島へボランティア活動に行くなど、学生たちは積極的に地域貢献活動を行ってきました。
日本財団ボランティアセンターとの連携で、学生のボランティア活動を後押し
日本財団ボランティアセンターは、長年、ボランティア活動を支援してきた実績を持つ団体です。今回の連携により、さとのば大学の学生は、日本財団ボランティアセンターの豊富なノウハウやネットワークを活用し、より安全で効果的なボランティア活動を行うことが期待できます。
日本財団ボランティアセンターの山脇康会長は、今回の協定締結について、「次世代を担う学生の皆様が、楽しみながらボランティア活動に参加することで、より良い社会の実現に繋がる」とコメントしています。
さとのば大学について
さとのば大学は、2019年に社会人向けの市民カレッジとして設立され、2021年からは通信制大学とのダブルスクールで学士の取得を目指せる四年制プログラムもスタートしました。
現在、4年制の「旅する大学コース」の他、10か月の「ギャップイヤーコース」、地域おこし協力隊などを主対象とした「マイフィールドコース」(オンライン講義のみ)を展開しています。
さとのば大学は、地域と学生が共に学び、成長できる場を提供することで、社会に貢献できる人材育成を目指しています。
株式会社アスノオトについて
株式会社アスノオトは、地域と都市の新しい関係作りのために2015年に設立されました。現在は、地域を巡り仲間と共に学び合う「さとのば大学」を主催・運営しています。
アスノオトは、地域と都市、経営者と従業員、生産者と消費者といった対立関係を協働関係に変える相互理解支援を、企業研修を通じて行ってきました。
さとのば大学と日本財団ボランティアセンターの連携は、学生のボランティア活動を活性化させ、地域社会の活性化に貢献すると期待されています。