コロナ対策の新技術
2022-02-03 13:12:18

新型コロナウイルスに立ち向かう可視光熱触媒コーティング技術の実証

新型コロナウイルスに立ち向かう新たな技術



新型コロナウイルスは、私たちの日常生活において未曾有の影響を及ぼしています。特に、ウイルスの感染経路となる飛沫感染を防ぐためにさまざまな対策が講じられています。その中で、株式会社ジャパンナノコートが開発した可視光熱触媒コート剤が、京都大学ウイルス・再生医科学研究所によって新型コロナウイルスに対する不活性効果を実証され、高い注目を集めています。

可視光熱触媒コート剤とは



このコート剤は、国立研究開発法人産業総合研究所が持つ酸化タングステンの可視光光触媒技術と、ジャパンナノコートの独自技術である温度触媒技術、シングルナノバインダー技術を組み合わせて開発されました。従来の酸化チタンを使用した紫外線に依存するタイプとは異なり、低照度の可視光と温度に反応することで効果を発揮します。この点が、実際の環境での効果を大きく高める要因となっています。

実験と結果



京都大学の研究チームは、実際の飛沫感染シナリオを想定し、5μLのウイルス液をコーティング面に滴下してテストを行いました。これまでの一般的な抗ウイルス試験の方法に比べ、実環境でのウイルスとの接触が考慮された結果、新型コロナウイルスの不活性化が開始からわずか10秒で確認されるという成果を上げました。このスピードは、従来の紫外線コート剤に比べて圧倒的に優れており、実際の使用環境においてもより効果的だと言えます。

コート剤の特性と利用方法



本コート剤は、光の有無にかかわらず抗菌・抗ウイルス効果を示し、光や熱によってその効果が増加します。また、ナノ粒子の均一な分布により、コーティング面が透明であるため、見た目にも影響を与えずに使用できます。これにより、様々な製品へのコーティングが可能となり、広範な利用用途が期待されています。

製品化と展望



ジャパンナノコートは、和紙の伝統工芸の発展にも寄与することを目指し、株式会社風土と共同で新たな抗ウイルス機能を持つ和紙の開発を進めています。さらに、この和紙は燃えない特性を持つことから、壁紙やフィルターとしての応用も考えられています。これにより、住環境でのウイルス対策が一層強化されるでしょう。

正しい技術の普及と今後の取り組み



また、株式会社ジャパンナノコートは、効果的なコーティング技術の普及を進めるため、「社団法人 日本ナノコート協議会」を設立しました。施工技術の継承と質の改善を目指して、施工者への研修や資格認定を行っています。この取り組みは、コーティング効果の持続性を確認するため、実環境下での効果検証にも力を入れており、さらなる信頼性向上を図っています。

まとめ



ジャパンナノコートの可視光熱触媒コート剤は、新型コロナウイルスに対する非常に効果的な対策となる可能性を秘めています。今後も、実環境での効果を実証し続けることで、人々の安全で安心な生活に寄与していくことが期待されており、衛生管理の新たなスタンダードとしての地位を確立していくことでしょう。

会社情報

会社名
株式会社ジャパンナノコート
住所
東京都台東区浅草橋3-32-3大昌ビル4F
電話番号

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