離婚相談に見える共同親権への関心の高まりと実情
最近の調査によると、改正民法施行後、離婚に関連する相談の中で「共同親権」に言及した割合が前年同期の約5倍に達したことが明らかになりました。これは、弁護士法人春田法律事務所が実施した調査によるもので、2026年の春から夏にかけてのデータが基にされています。その結果、相談の中で共同親権に触れた件数は全体の4.9%に上昇し、前年同期の0.9%から大きく増加しました。
背景:共同親権の導入とその影響
2026年4月から、改正民法が施行され、離婚後の親権が単独親権に加えて共同親権を選択肢に加えました。この制度導入により、両親が共有する形で親権を持つことが可能になり、離婚後も平等な関係を築く道が開かれました。以前は親権者が母親に偏るケースが多く、父親が子どもと関わることが難しかったため、今回の改正は特に重要な意味を持つと言えるでしょう。
調査によると、共同親権に関する相談の約6割が父親からのものでした。これまでの制度では、父親が親権を持つことが難しいと感じていた層からの関心が寄せられていることが示されています。特に、共同親権という新たな選択肢が浮上したことで、相談に踏み出す勇気を持つ人が増えていることがわかります。
相談内容:希望と不安の狭間で
共同親権に言及する相談には、「親権を持ちたい」という希望が反映されている一方で、「この制度は実現可能か」「どうすればいいのか」といった不安の声も多く聞かれます。また、制度の内容が複雑であるため、理解が追いつかない人がいるのも事実です。特に、個別のケースによって異なる判断が求められる中で、制度への正しい理解が重要となります。
春田法律事務所の代表弁護士、春田 藤麿氏は「共同親権の制度を知ることも大切ですが、その実現はケースバイケースです。早い段階での相談を推奨します」と語ります。つまり、制度の利用が進行中でも、実際に共同親権が選択されるかどうかは、さまざまな事情によって左右されることを理解しなければなりません。
調査概要
調査は、春田法律事務所に寄せられた離婚に関する法律相談を対象とし、相談記録に基づいて行われました。調査期間は2025年4月から2026年7月までで、集計は2026年8月14日に完了しました。これは全国12拠点を持つ春田法律事務所が実施したもので、今後の法制度に関する重要なデータとなるでしょう。
今後もこの傾向が続けば、共同親権に対する理解と制度利用が進むと考えられます。離婚や親権問題についての相談は、今後ますます重要なテーマとなるでしょう。各種相談窓口や関連記事を通じて、正しい情報が提供されることが期待されます。この新しい制度が、より良い子育て環境を生み出す一助となることを願っています。