東京大学との共同研究から生まれた新たなIoTデバイス「RxT-01」
株式会社ハウディが、東京大学情報基盤センターとのコラボレーションにより、データ転送用のIoTデバイス「RxT-01」を発売しました。この新製品は、ネットワークに接続できない大型実験機器からのデータを高速かつ安全にクラウドに送信することを実現します。研究者の作業負担を軽減し、研究の効率化に寄与することが期待されています。
研究背景
ポストコロナ時代における研究分野では、デジタルトランスフォーメーション(DX)が急務となっています。膨大なデータを必要とするデータ駆動型研究が進んでおり、これに伴い多様な研究データにリモートでアクセスできるデータ基盤の構築が求められています。しかし、日本の多くの研究機関では、セキュリティ上の理由からネットワークに接続できない大型の実験機器が少なくありません。このため、データの取り出しに時間を要し、研究の効率が低下する問題が生じていました。
ハウディは、こうした課題を解決するため、東京大学の専門家との共同研究に取り組みました。
RxT-01の特長
「RxT-01」は、研究者が抱えている「実験機器からのデータ転送」の問題を一新するIoTデバイスです。これまでのように手動でDVDやUSBメモリを使用する必要はなく、このデバイスを実験機器に接続するだけで、安全かつ迅速にデータがクラウドに送られます。
1. 革新性と安全性
本デバイスは、東京大学の華井雅俊特任助教による独自技術を採用しており、IoT技術と認証技術の融合により安全性と転送速度を両立させました。
2. 幅広い互換性
Windows XPから最新のOSまで対応しており、あらゆる実験機器との接続が可能です。これにより、既存の機器資産を最大限に活用しながら、研究の進行を円滑にします。
3. 高い操作性
スマートフォンを利用して簡単にデータをクラウドに転送できるため、科研費を使った研究データ基盤ARIM-mdxなどへの対応も容易です。
開発過程と今後の展望
Prototypeの「RxT-01」は、すでに東京大学内にある40台以上の大型設備に導入され、約1000人の研究者による実証実験が行われています。このフィードバックをもとに、正確性、堅牢性、安全性が追求され、製品の完成度が高まりました。
ハウディは今後も、この製品を通じて研究活動の効率化とDXの進展に寄与することを目指します。また、東京大学との協力を続け、日本の科学技術の進展に貢献していく所存です。
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会社情報
- - 社名:株式会社ハウディ
- - 所在地:東京都中央区日本橋堀留町1-4-2 日本橋ノーススクエアM2F
- - 事業内容:IoT、AIに関するシステムの企画、開発、販売、運営
お問い合わせ
- - 担当:石原
- - メール:info[at]haudi.jp
- - 電話:03-3527-2080
詳細な製品情報は、上記URLをご覧ください。