開発教育を未来へ繋ぐ若手支援の奨学金が始動！

はじめに

認定NPO法人開発教育協会（DEAR）は、社会変革に向けた教育の重要性を認識し、若手・中堅研究者を支援するための給付型奨学金を新たに創設しました。開発教育は、持続可能な社会の実現に寄与するための力を育てることを目的とし、SDGsや人権、環境問題などに焦点を当てています。しかし、これらのポテンシャルを最大限に引き出すには、質の高い研究が不可欠です。

奨学金創設の背景

開発教育は、単なる知識の伝達ではなく、参加者が直接社会の問題に取り組む力を育む教育法です。しかし、若い世代の研究者には制度的、経済的な支援が不足しており、そのために進学や研究を諦めることが多いのが現実です。DEARは、これらの問題に応えるべく、奨学金制度を通じて持続的な支援を行い、教育実践や研究の充実を図ります。

奨学金の具体的な内容

この度の奨学金制度の主な特徴は以下の通りです。

- 対象者：開発教育に関連する実践や研究経験のある若手及び中堅学者（概ね45歳以下）
- 給付額：大学院在学中の学費を全額支給（入学金及び授業料含む）
- 給付人数：年度ごとに若干名を選定
- 募集期間：2025年3月末まで随時受け付け（定員に達し次第締切）
- 条件：会員歴や研究計画の明確性、地域貢献の意欲が重視される

興味がある方は、DEARの公式サイトから詳細を確認し、応募を検討してください。

開発教育協会（DEAR）の役割

DEARは1982年に設立以来、「教育を通じて社会を変える」というビジョンに基づいて幅広い活動を行っています。教材開発や教師研修はもちろん、ポリシー提言や国際的な連携も積極的に進めています。また、地域の教育現場や国際協力の場においても貢献し、教育実践と理論を結びつける重要な役割を担っています。この奨学金制度は、DEARの活動の新たなステージを提供するものです。

今後の展望

DEARは今後、研究者同士のネットワークを構築し、共同研究の促進を目指します。また、教育実践者と研究者の連携を強化し、急速に変化する社会に対応できる能力のある人材を育成することにコミットしています。この奨学金制度を通じて、開発教育の未来を担う有望な仲間たちが、新たな知見を社会に還元できることを期待しています。