中東進出に向けた新たな取り組み
2023年8月1日、アラブ首長国連邦(UAE)にて、日本産食品の輸出支援プラットフォームが設置されました。この新しい取り組みは、近年の中東市場における日本食の人気の高まりを背景に、さらなる輸出拡大を目指しています。
中東の市場動向
中東市場は、MENA(中東・北アフリカ)地域と呼ばれ、2023年には5億人に達する人口が見込まれています。特に厚い若年層が多いため、今後の市場成長が期待されるこの地域は、日本の輸出企業にとって注目すべきマーケットとなっています。UAEは、観光客の数が総人口を上回り、主要な物流拠点であるため、日本産食品が普及するための理想的な場所です。
日本からの農林水産物や食品の輸出は、2023年に約88億円に達し、5年前の2倍以上に増加しています。しかし、イスラム教徒が多い中東ではハラル基準に対応することや、多様な食文化に対して柔軟に対応する必要があります。これらの課題を解決するために、新たに設置されたプラットフォームによるサポートが重要になります。
輸出支援プラットフォームの概要
このプラットフォームは、ジェトロ(日本貿易振興機構)と在外公館が主な構成員となり、日本産農林水産物や食品の輸出事業者を支援するための枠組みです。今後は現地の事業者と連携を強化し、日本産食品の魅力を伝え、販路拡大に向けた具体的な支援を行います。具体的な支援内容は以下の通りです。
1.
情報発信: 市場の特性やハラル対応など、食品輸出に関する情報を発信し、現地のニーズに応じた戦略的アプローチを行います。
2.
日本産食材の魅力発信: 現地の有名シェフとのコラボレーションを通じて、日本産食材を生かした新メニューの提案などを行い、食材の魅力を伝えます。
3.
販路開拓支援: 現地バイヤーとの商談会を開催し、実際の取引につながる機会を提供します。
4.
ビジネス環境整備: 規制への対応や現地政府への働きかけなど、ビジネス環境を整えるための支援を行います。
未来への展望
このプラットフォームが中心となることで、中東市場における日本産食品の流通がより活発化し、多様な国籍が共存するUAEにおいて日本の食文化が広がることが期待されます。今後の活動によって中東への輸出が一層促進されることを願っています。
詳細については、次のリンクからご覧ください。
輸出支援プラットフォームHP
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