遺贈寄付の普及を促進する「えんギフト」の意義
近年、相続に関する議論が高まっています。そんな中、日本で唯一の遺贈寄付の総合誌「えんギフト」が、8月19日より全国で無料配布を開始しました。この冊子は、相続の現場で役立つ情報を掲載し、遺贈寄付をもっと身近に感じてもらうことを目的としています。発行元の一般社団法人日本承継寄付協会は、遺贈寄付を文化として根付かせる活動を推進しています。
遺贈寄付とは何か?
遺贈寄付は、遺言を通じて相続財産の一部を非営利活動法人や地域の学校などへ寄付する仕組みです。この制度の大きな特徴は、亡くなった後に実行されるため、今ある貯金の残高を心配せずに寄付ができる点です。日本では、年間約50兆円という相続財産が存在すると言われ、高齢者の世帯に多くの資産が集中しています。特に、独身世帯や子供のいない家庭が増加している中で、遺贈寄付を通じて次世代や地域に資金を流す仕組みは非常に重要です。
「えんギフト」の特徴
「えんギフト」は年に一度発行される無料の情報冊子で、遺贈寄付に特化した内容が特徴です。読者が「私にもできる社会貢献」を感じ取れるよう、寄付先の選び方や特徴、実績のある団体について詳しく紹介しています。今年の冊子には、27団体、1自治体、3大学の寄付先が掲載されており、多様な選択肢が存在します。
無料設置を希望する企業・団体の募集
「えんギフト」の普及をさらに推進するため、配布に協力していただける企業や団体を募集中です。喫茶店や美容院など、人が集まる場所であればどこでも設置可能なので、興味のある方はぜひご連絡を。設置や配布にかかる費用は一切無償です。
日本承継寄付協会の役割
日本承継寄付協会は、地域社会の発展を目指し、遺贈寄付が誰にでもできることを広めるための活動を行っています。特に、相続の実務に詳しい第三者が相談に乗ることで、利害関係をあまり考えずに寄付を実現できます。セミナーや情報発信も行い、「遺贈寄付はお金持ちがするもの」という誤解を解消する努力が続けられています。協会の目標は、誰もが気軽に寄付できる社会を形成し、お金が環境や社会にポジティブな影響をもたらす循環を生み出すことにあります。
まとめ
「えんギフト」を使って、遺贈寄付を通じて自分自身が社会に貢献することを意識し、行動してみませんか?手軽に始められる寄付の方法として、今後ますます注目されることでしょう。是非この機会に、遺贈寄付の意義を学び、次世代に繋がる寄付の選択肢を広げていきましょう。