IHGホテルズ&リゾーツ、日本に「myBenefits」プログラムを導入
IHGホテルズ&リゾーツは、日本国内のホスピタリティ業界での競争力を強化するため、福利厚生プログラム「myBenefits」を新たに導入すると発表しました。この取り組みは、2021年にオーストラリアおよびニュージーランドで試行された成功事例を踏まえています。
このプログラムは、スタッフのニーズを現代の職場環境に合わせて見直し、仕事とプライベート双方の充実を図るために設計されています。国際的なホスピタリティ業界が急成長する中、優秀な人材の獲得と保持はこれまで以上に重要な課題となっています。このような背景から、IHGは独自の企業文化と多様なブランドを提供し、幅広いキャリアの機会を提供しています。
「myBenefits」プログラムとは?
「myBenefits」は、メンバーのキャリアの成長を促進し、IHGの理念「True Hospitality for Good」に基づいた真のホスピタリティを実現するための新しい福利厚生プログラムです。アビジェイ・サンディリア氏は、「このプログラムによってスタッフが自分のキャリア目標に合った道を描けるように支援していきたい」と述べています。
この新制度の導入は、今後のIHGホテルの数の増加に向けた競争力を高めることをも視野に入れています。さらに、潜在的な候補者がIHGチームに参加し、共に成長する理由となることを目指しています。
スタッフのニーズを反映した設計
IHGは、スタッフが求める環境を理解するために、多角的なアプローチを採用しました。日本の様々な企業のベンチマーク調査や、IHGホテルで働く約800人のスタッフからのフィードバックをもとに、具体的なニーズを見える化しました。
調査結果によると、スタッフが重視するのは公正な報酬の次にワークライフバランスであることが明らかになりました。また、サポートのあるチームや、フレキシブルな働き方、リーダーシップなども重要視されています。これらの結果は、金銭的な報酬以外の要素がスタッフのエンゲージメントを高める上で重要であることを示唆しています。
プログラムの具体的な内容
「myBenefits」は、時代のニーズに応じたポリシーの整備を目的としています。具体的な内容は以下の通りです:
- - Room to Belong(心地よくいられる場所) では、業界基準以上の可用性を持つ有給休暇や、病気休暇、バースデイ休暇を提供し、宿泊割引など様々な特典を用意しています。
- - Room to Grow(成長できる場所) では、IHG Universityへのアクセスを可能にし、個別の学習プランを通じたキャリア開発を促進しています。
- - Room to Make a Difference(変化をもたらすことができる場所) では、社会貢献活動を通じて地域社会にポジティブな影響を与えることを目指しています。
まとめ
「myBenefits」プログラムの導入により、スタッフが自身のニーズに合った福利厚生を享受し、快適な職場環境を実現することが期待されています。ホテルごとにプログラムの具体的な実施内容は異なるものの、IHGは常に柔軟でカスタマイズされたソリューションを提供し続ける方針です。
今後もIHGはスタッフの声を大切にし、ホテル業界全体の成長と発展に貢献していく考えです。