「10年後の健康不安は7割超え！？」中高年男性が語る健康への意識と投資の実態

WHO（世界保健機関）が健康寿命を提唱して以来、単に長生きするだけでなく、健康な状態を長く保つことの重要性が叫ばれています。しかし、現実には健康寿命と平均寿命の差は広がっており、健康上の問題だけでなく、医療費や介護費の増加による家計への負担も懸念されています。

そんな中、日清ファルマ株式会社は、全国の45歳以上の男性1,114名を対象に、「将来の健康について」の調査を実施しました。本記事では、調査結果から見えてきた中高年男性の健康に対する意識や、健康維持のための投資意欲について詳しく解説していきます。

健康への意識が高まる40代後半～50代

調査によると、自身の健康に「年齢」を感じ始めた時期は、「40代後半」が21.5%と最も多く、次いで「50代前半」「50代後半」と続きました。40代後半以降で年齢を感じ始めたという方が全体の8割以上を占め、特に40代後半～50代前半が全体の4割以上とボリュームゾーンとなっています。

これは、女性の更年期が一般的に40代後半～50代前半であることを考えると、男性も同時期に身体的な変化を感じ始める可能性を示唆しています。

10年後、健康に不安を感じている人は3人に2人

将来の健康状態に対する不安について尋ねたところ、「10年後のご自身の健康状態はどうなっていると思いますか？」という質問に対して、「より健康になっていると思う」「今の状態を維持できていると思う」「年齢の影響はあるが、健康ではいられると思う」と回答した人は全体の3割程度にとどまりました。つまり、約3人に2人は10年後の健康状態に対して不安を感じているという結果になりました。

健康への投資は？「投資したいと思わない」が最多

10年後の健康状態に対して不安を感じている人が多い一方で、健康維持のためにどれくらいの金額を投資したいのかを尋ねたところ、「投資したいと思わない」が29.0%と最も多く、次いで「2000円台以下」「3000円～4000円台」「5000円～6000円台」と続きました。「10000円以上」と回答した人は全体の1割に留まりました。

健康不安を感じるのはどんな時？

では、どのような時に健康不安を感じるのでしょうか？調査結果によると、「自分の体調が優れない時」が48.8%と最も多く、次いで「自分の活力・元気がいつもより出ないと感じた時」「同世代の友人・知人が体調を崩したとき」「家族が体調を崩したとき」「親世代が年齢を重ねていく姿を見たとき」と続きました。

自身の体調の変化だけでなく、周囲の人々の変化に自身を重ねて不安を感じる人も多いことが分かります。

40代後半に感じる「ガクッときた」

自身の体力や体調に「ガクッときた」と感じた時期について尋ねたところ、「40代後半」が18.0%と最も多く、次いで「50代前半」「50代後半」「40代前半」と続きました。これは、健康に「年齢」を感じ始めた時期とほぼ一致しています。

一方で、「感じたことはない」と回答した人も全体の2割程度おり、まだ直接的に自身の健康に変化を感じていない人もいることが分かりました。