越路吹雪生誕100年を祝う『愛と哀しみのルフラン』の魅力
2024年、越路吹雪の生誕100年を迎えるにあたり、岩谷時子の自伝エッセイ『愛と哀しみのルフラン』が復刊されます。本書は1982年に初版が刊行され、以来、多くの宝塚ファンに愛されてきました。今回は、岩谷さんと越路さんの40年以上にわたる深い絆と、宝塚歌劇団の歴史を鮮明に描いた内容が詰まっています。
自伝的エッセイの背景
岩谷時子さんは1916年生まれで、幼少期から宝塚に親しみ、就職を経て歌劇団編集部に加わりました。そこで出会ったのが、当時15歳の越路吹雪さん。二人は運命的な出会いを果たし、その後は友情と絆を深めていきます。本書には、彼女たちの青春時代や戦争を乗り越えた日々が描かれています。
名曲誕生の舞台裏
1951年、越路さんが東京での歌手活動を開始する際、岩谷さんもともに新たな旅路へと進みました。岩谷さんは越路さんのマネージャーとしての役割を担い、1952年には「愛の賛歌」が誕生。岩谷さんが手掛けたこの美しい歌詞は、今日まで多くの人に歌い継がれ、二人の名を不朽の存在にしました。
宝塚の魅力と親友の絆
本書では、宝塚歌劇団の華やかな裏側を語る一方で、越路さんとの深い友情がいかに二人の人生を彩ったかも描かれています。物資が乏しい時代には分け合って喜びを見いだし、互いに励まし合いながら歩んだ日々は感動的です。微笑ましいエピソードが豊富で、宝塚ファンならずとも心温まるストーリーに引き込まれることでしょう。
受賞歴と影響力
岩谷さんはその後も作詞家として様々な名曲を手がけ、昭和の音楽シーンに多大な影響を与えました。受賞歴も数多く、自らを「越路吹雪のマネージャー」と称する姿勢は、彼女の謙虚さと情熱を示しています。本書を通じて、彼女たちの物語を知ることで、多くの人々が音楽の持つ力を再認識することができるでしょう。
感動を与える一冊
『愛と哀しみのルフラン』は、単なる自伝やエッセイに留まらず、歴史と友情、芸術の素晴らしさを伝える感動の記録です。越路吹雪生誕100年のこの年に、特別な思いを持って世に送り出されるこの書が、多くの方に手に取られることを願います。劇団ファンのみならず、女性同士の素敵な友情や、昭和の歴史に触れたい方にとっても、必読の一冊です。ぜひ、手に取ってその魅力に触れてみてはいかがでしょうか。
ためし読みのチャンス
復刊にあたり、冒頭の数篇が無料公開されています。ぜひこの機会に、本書の魅力を体験してみてください。詳細は以下のURLからご確認ください。
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この自伝的エッセイは、まさに宝塚歌劇団と関わったすべてのファンにとって、感動的で貴重な資料となることでしょう。